ワイマラナーの特徴とは?歴史や性格などの魅力、飼い方などを徹底解説!|犬の保険
ワイマラナーは、優れた狩猟犬として作出された過去を持つ、運動神経抜群で従順な犬種です。美しい被毛を持ち、優雅な見た目からショードッグとしても活躍しています。今回は、ワイマラナーの飼育を検討している方に向けて、ワイマラナーの特徴や飼い方のポイント、気をつけたい病気などを解説します。
- ワイマラナーとはどんな犬種?
- ワイマラナーの見た目の特徴
- ワイマラナーの寿命はどれくらい?
- ワイマラナーの心配な病気はある?
- ワイマラナーの飼い方のポイントは?
- 愛犬のもしもに備えて保険に加入しましょう
- 【おまけ】ワイマラナーに似た犬の種類は?
- まとめ
ワイマラナーとはどんな犬種?
ワイマラナーは、グレーのつややかな美しい被毛と引き締まった体が魅力的です。大型犬で運動量の確保は大変なため、初心者が飼育するのは容易ではありません。しかし、賢く家族によく懐くため、しつけ次第では問題なく飼育できるでしょう。
起源は諸説ありますが、ブラックハウンドが祖先と言われています。ドイツ・ワイマール地方原産で、鳥猟犬として飼育されていました。
17世紀ごろから、貴族の間で飼育されるようになります。優秀な狩猟犬を求め、ドイツのワイマラナークラブが中心となり、秘密裏に交配が行われました。交配に関する情報は厳しく管理されており、20世紀になるまで輸出されることはありませんでした。そのため、どのような犬種と掛け合わせていたかは定かではありません。
20世紀初頭、アメリカの狩猟家がワイマラナーの繁殖を目指し、ワイマラナークラブからメスと子犬を与えてもらいました。そこからアメリカでも繁殖が始まり、1943年にはアメリカンケネルクラブに登録されます。1952年には、イギリスにも渡っています。
現在でも、さまざまな大会で活躍する犬種として、人気を博している犬種です。
ワイマラナーの性格は?
ワイマラナーは、家族に非常に従順で、好奇心旺盛な性格の持ち主です。賢く、判断能力にも優れているため、しつけをすぐに覚えてくれます。
一方、警戒心が強いため、家族以外にはあまり懐きません。また、狩猟本能や運動欲求が非常に強く、十分に運動させたり、頭を使って遊ばせたりする機会を積極的に設けることが大切です。欲求が満たされなければ、ストレスが溜まって問題行動に発展するリスクがあります。
ワイマラナーの見た目の特徴
ここでは、ワイマラナーの大きさや被毛など、見た目の特徴について解説します。
ワイマラナーの大きさ
ワイマラナーは大型犬に分類されます。体のサイズの目安は以下のとおりです。
体重:オスは約30〜40kg、メスは約25〜35kg
体高:オスは約59〜70cm、メスは約55〜65cm
筋肉質で骨太、がっちりしたたくましい体格が特徴です。
ワイマラナーの被毛・毛色
ワイマラナーの被毛には、短毛と長毛の2つのタイプがあります。なお、アメリカンケネルクラブでは、長毛タイプは認められていません。
被毛は柔らかく光沢があり、その美しさで多くの人を虜にしています。
毛色はグレーが基本ですが、シルバーやノロジカ色(赤みがかったグレー)、マウス・グレーなどが見られます。根本と毛先で濃淡がある、シェードも存在します。白いまだらが入った個体も認められていますが、白以外のまだらは公認されていません。
ワイマラナーの寿命はどれくらい?
ワイマラナーの平均寿命は、10〜13歳と言われています。大型犬の平均寿命と大差はなく、平均的と言えます。
ワイマラナーの心配な病気はある?
ワイマラナーは、以下のような病気にかかりやすいとされています。
- 胃捻転・胃拡張
- フルンケル症
- 股関節形成不全
- 眼瞼内反症
胃捻転・胃拡張は、胃がねじれてガスや液体が溜まってしまう病気です。食後すぐの運動や早食い、大食い・水のガブ飲みなどによって起こります。発症から数時間で死に至るケースもあるため、食事の与え方やタイミングには注意が必要です。
フルンケル症は、短毛種によく見られる皮膚疾患です。脂腺の深部で起こる感染症であり、被毛に覆われた部分の至るところで炎症が見られます。
股関節形成不全は、大型犬によく見られる疾患です。股関節の骨が変形し、関節に炎症が起こります。
眼瞼内反症は、ワイマラナーが先天的に発症しやすいとされる疾患です。瞼が内側に巻き込まれ、眼球にまつ毛が入って痛みや炎症を起こします。
いずれも、異変が見られたらすぐに動物病院を受診し、早期発見・早期治療につなげましょう。
ワイマラナーの飼い方のポイントは?
ここでは、ワイマラナーを飼育するうえで理解しておきたい、運動やしつけ、フード、お手入れのポイントについて解説します。
ワイマラナーに必要な運動量
ワイマラナーは、非常に多くの運動量を必要とします。朝晩、それぞれ1時間ずつ散歩に連れていきましょう。成犬になって骨格が形成された後は、自転車を使ってランニングさせるのもおすすめです。
散歩のほか、定期的にドッグランに連れていき、自由に体を動かす機会を与えましょう。ドッグランでは、ほかの犬や人とも交流できます。ワイマラナーは警戒心が強いため、子犬のころから積極的にほかの犬に触れさせ、社会性を身につけることが大切です。
室内でも広い飼育スペースを設け、おもちゃを使って遊んであげましょう。運動欲求や狩猟本能を満たせる、おすすめの遊びは以下のとおりです。
- ボール遊び
- 宝探しゲーム
なお、胃捻転になるリスクがあるため、食後すぐに運動させるのはやめましょう。
ワイマラナーのしつけのコツ
ワイマラナーのしつけは、子犬の頃からスタートさせましょう。大型犬で力が強いため、しつけをしないまま成犬になってしまうと、手に負えなくなる可能性があります。
ワイマラナーは神経質なため、早いうちからほかの犬や人に慣れさせることが大切です。「社会化期」と呼ばれる生後3週齢から12週齢の間は、特にほかの犬や人との交流を重視しましょう。
しつけの際は、信頼関係を築くことを意識しましょう。大声で怒鳴ったり、叩いたりすることはせず、ほめて伸ばすことがポイントです。トイレやハウスといったしつけはもちろん、「待て」「伏せ」のように、行動をコントロールできるコマンドを教えることも欠かせません。
ワイマラナーのフードについて
ワイマラナーのフードには、総合栄養食を与えましょう。総合栄養食は、フードと水のみで、1日に必要な栄養を摂取できるよう作られています。
一般食を主食にしてしまうと、栄養バランスが崩れてしまうため注意が必要です。一般食は食いつきを重視しているため、一般食に慣れてしまうと、総合栄養食を食べてくれなくなる可能性もあります。
また、ドッグフードには、「子犬用」「シニア用」「体重管理用」など、年齢や目的に応じてさまざまな種類があります。愛犬のライフステージや体調ごとに、適切なフードを選ぶことが欠かせません。
ワイマラナーのお手入れ方法
ワイマラナーは短毛が多いため、お手入れは比較的簡単です。硬く絞ったタオルで体を拭き、清潔に保ちましょう。また、定期的にラバーブラシでブラッシングをして、汚れが気になる場合はシャンプーをしてあげてください。
体臭が気になる場合は、フードを変えることが効果的です。ワイマラナーは体臭が強い傾向にありますが、ニオイを消そうとシャンプーやブラッシングをやりすぎると、皮膚が傷ついてしまう可能性があります。
腸のバランスを整えられるよう、消化の良いフードや、脂質があまり多くないフードを与えてみてください。ニオイがあまりにも強い場合は、皮膚疾患の場合もあるため、動物病院を受診しましょう。
愛犬のもしもに備えて保険に加入しましょう
ワイマラナーを長く大切に育てるためには、もしもに備えてペット保険に加入しましょう。
ペットには、人間のような公的な保険制度がありません。そのため、愛犬が病気や怪我をした際、治療費は全額飼い主の自己負担となります。ペット保険に加入することで、高額な医療費がかかる事態にも安心して備えられます。
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【おまけ】ワイマラナーに似た犬の種類は?
ワイマラナーに似た犬種としては、以下が挙げられます。
ラブラドール・レトリーバーは、大型犬に分類され、垂れ耳と筋肉質でがっちりした体格がワイマラナーに似ている犬種です。ワイマラナーは警戒心が強い一方、ラブラドール・レトリーバーは社交的で、ほかの犬や動物、人間を攻撃することはあまりありません。フレンドリーであるため、番犬には向いていないと言われています。
ダルメシアンも、ワイマラナーと同様に大型犬に分類され、運動能力が高い犬種です。垂れ耳なところがワイマラナーに似ていますが、被毛が大きく異なります。ダルメシアンは、白地に黒か茶のまだらが入った、個性的な見た目をしているのが特徴です。
まとめ
ワイマラナーは、引き締まった体と、艶のある美しい被毛が魅力的な犬種です。信頼している飼い主には忠実で愛情深い一方、ほかの犬や人間を警戒する一面もあります。早いうちからしつけをして社交性を身につけ、ストレスがたまらないよう運動欲求や狩猟本能を満たしてあげることが大切です。
また、かかりやすい病気も複数存在するため、日頃から体調をよく観察し、異変に気づいたらすぐに動物病院を受診しましょう。万が一の病気や怪我のリスクに備え、ペット保険への加入を検討することも大切です。
犬種分類表
小型犬
- アーフェンピンシャー
- イタリアン・グレーハウンド
- オーストラリアン・シルキー・テリア
- オーストラリアン・テリア
- カニーンヘン・ダックスフンド
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- キング・チャールズ・スパニエル
- ケアーン・テリア
- シー・ズー
- シーリハム・テリア
- ジャック・ラッセル・テリア
- スカイ・テリア
- スキッパーキ
- ア行
- カ行
- サ行
- ダンディ・ディンモント・テリア
- チベタン・スパニエル
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
- チワワ
- 狆
- トイ・プードル
- トイ・マンチェスター・テリア
- 日本テリア
- ノーフォーク・テリア
- ノーリッチ・テリア
- パグ
- パピヨン
- ビション・フリーゼ
- プチ・バラバンソン
- ブリュッセル・グリフォン
- ペキニーズ
- ボーダー・テリア
- ポメラニアン
- ボロニーズ
- タ行
- ナ行
- ハ行
- マルチーズ
- マンチェスター・テリア
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
- ミニチュア・プードル
- ヨークシャー・テリア
- ラサ・アプソ
- レークランド・テリア
- ワイヤー・フォックス・テリア
- マ行
- ヤ行
- ラ行
- ワ行
中型犬
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
- アメリカン・フォックスハウンド
- イングリッシュ・コッカー・スパニエル
- イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウィペット
- ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
- ウェルシュ・コーギー
- ウェルシュ・コーギー・カーディガン
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ウェルシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウェルシュ・テリア
- エアデール・テリア
- オーストラリアン・キャトル・ドッグ
- オーストラリアン・ケルピー
- オーストラリアン・シェパード
- ア行
- 甲斐犬
- キースホンド/ジャーマン・ウルフスピッツ
- 紀州犬
- ケリー・ブルー・テリア
- コーイケルホンディエ
- コリア・ジンドー・ドッグ
- サモエド
- サルーキ
- シェットランド・シープドッグ
- 四国犬
- 柴犬(小柴・豆柴を含む)
- シャー・ペイ
- ジャーマン・ポインター
- スコティッシュ・テリア
- スタッフォードシャー・ブル・テリア
- スタンダード・シュナウザー
- スタンダード・ダックスフンド
- スタンダード・プードル
- チベタン・テリア
- チャウ・チャウ
- カ行
- サ行
- タ行
- 日本スピッツ
- バセット・ハウンド
- バセンジー
- ビアデッド・コリー
- ビーグル
- プーミー
- プーリー
- プチ・バセット・グリフォン・バンデーン
- ブリタニー・スパニエル
- ブル・テリア
- フレンチ・ブルドッグ
- ベドリントン・テリア
- ボーダー・コリー
- ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ
- ボストン・テリア
- 北海道犬
- ポリッシュ・ローランド・シープドッグ
- ミニ・オーストラリアン・ブルドッグ
- ミニチュア・ブル・テリア
- ナ行
- ハ行
- マ行
大型犬
- アイリッシュ・ウルフハウンド
- アイリッシュ・セター
- 秋田犬
- アフガン・ハウンド
- アメリカン・ピット・ブルテリア
- アラスカン・マラミュート
- イングリッシュ・セター
- イングリッシュ・ポインター
- オールド・イングリッシュ・シープドッグ
- カーリーコーテッド・レトリーバー
- グレート・デーン
- グレート・ピレニーズ
- グレーハウンド
- コーカサス・シープドッグ
- ゴードン・セター
- ゴールデン・レトリーバー
- ラフ・コリー
- ア行
- カ行
- シベリアン・ハスキー
- ジャーマン・シェパード・ドッグ
- ジャイアント・シュナウザー
- セント・バーナード
- ダルメシアン
- チェサピーク・ベイ・レトリーバー
- チベタン・マスティフ
- ドーベルマン
- ドゴ・アルヘンティーノ
- 土佐犬
- ナポリタン・マスティフ
- ニューファンドランド
- サ行
- タ行
- ナ行
- バーニーズ・マウンテン・ドッグ
- ハリア
- ブービエ・デ・フランダース
- フラットコーテッド・レトリーバー
- ブルドッグ
- ブルマスティフ
- ベルジアン・シェパード・ドッグ
- ボクサー
- ボルゾイ
- ホワイト・シェパード・ドッグ
- マスティフ
- ラージ・ミュンスターレンダー
- ラブラドール・レトリーバー
- レオンベルガー
- ローデシアン・リッジバック
- ロットワイラー
- ワイマラナー
- ハ行
- マ行
- ラ行
- ワ行
ミックス犬
- 両親の犬種が分かっている場合(上記表内に対象の犬種がある場合)、いずれか大きい型に分類します。
- 両親の犬種が不明の場合・両親のいずれかが不明の場合は、下記表のとおり分類します。
種類 |
生後8ヶ月未満 |
生後8ヶ月以上 |
||||
体重 |
6kg未満 |
6〜20kg未満 |
20kg以上 |
10kg未満 |
10〜20kg未満 |
20kg以上 |
分類 |
小型犬 |
中型犬 |
大型犬 |
小型犬 |
中型犬 |
大型犬 |
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