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ポメラニアンの保険 | 性格・寿命・飼い方のコツなどを解説

ポメラニアンの祖先はスピッツ系で犬ぞりを引く仕事や牧羊犬・番犬として広く活躍していました。その性質を引き継ぎ、とても活発で好奇心旺盛な犬種です。詳しくポメラニアンを知っていただくために、性格・身体的特徴・人気の理由・飼い方をまとめました。

ポメラニアン

ポメラニアンの特徴・種類

ポメラニアン、お座り、芝生


ポメラニアンの誕生は数世紀前に遡ります。ポメラニアンの祖先であるスピッツを品種改良したことがポメラニアン誕生の理由です。また、ポメラニアンという名称は、バルト海に面し、ドイツ北東部からポーランド北西部にまたがるポメラニア地方にちなんでいます。

ポメラニアンの先祖に当たる犬種は、正確には「ジャーマン・スピッツ」と言われています。 スピッツ系にはいくつか犬種がありますが、ジャーマン・スピッツは大きく6種類に分類されます。血統が同じですが、中でも一番大きなサイズのジャーマン・スピッツは「ウルフ・スピッツ」で、体重が27kg以上にもなるポメラニアン最大の大型犬です。一方で、ポメラニアンと呼ばれるようになる前は「ジャーマン・ツヴェルク・スピッツと呼ばれていました。

また、ポメラニアンが犬種として確立したのはビクトリア女王の功績によるものだと言われています。イギリス王室には愛犬家がとても多く、特にビクトリア女王は熱心な愛犬家として有名です。ヨーロッパ各地から毛色の異なるポメラニアンを手配し、自身の犬を育てている屋敷で品種改良や被毛カラーのバリエーションを増やすなど、ポメラニアンの発展に貢献しました。昨今では日本でもかなり人気ですが、アメリカでは近年飼育数がつねに上位15位までに入っており、世界的な小型犬の流行に一役買っている犬種です。

ポメラニアンの大きさ

ポメラニアンの身体的な特徴として、短い鼻筋、三角形の小さい耳とビー玉のような丸く大きな瞳が挙げられます。また、尻尾の付け根は高く背の中央にあり、全体的にずんぐりと丸い体型をしています。頭部は丸みを帯び、特徴的な鼻先を持ちます。

ポメラニアンの骨は「ペーパーボーン」と呼ばれるほど細いので、骨折などのケガに気をつけましょう。理想体重は、オス・メスともに1.8〜2.3㎏とされています。

また、ポメラニアンの中にはティーカップに収まるほどの小さな犬種もあります。ティーカッププードルと似たように「ティーカップポメラニアン」または「極小ポメラニアン」などの愛称があります。体重は2kg未満で身長は20cmほどの可愛らしいサイズです。

ポメラニアンの毛色

ポメラニアンは、胸から肩にかけてと尻尾にある長くふわふわの飾り毛が特長的です。
被毛は、美しく豊かなダブルコートで、体の各部はよく引き締まっています。体全体が豊かな被毛で覆われているため気が付きにくいですが、実は足は短く細めです。

年間を通して抜け毛の多い犬種で、年に2回換毛期があり、その時期は抜け毛が特に増えます。毎日のブラッシングを行い、不要な毛をしっかり取り除いてあげましょう。
毛色については、ホワイト、ブラック、ブラウン、オレンジ、グレーなどがあります。メジャーなカラーはオレンジですが、最近ではホワイトも人気です。ブラックベースで顔周り、眉、足先など部分的に色が異なる「タン」や、毛の先にかけて色がグラデーションになっている「セーブル」という色などもあります。カラーがコンビネーションで混ざっている場合もあり、毛色のバリエーションがとても豊富な犬種です。なお、日本でポメラニアンが大流行した頃に、一番人気があった色はクリーム系でした。

ポメラニアンは、成長につれて毛色が変化する場合があります。ホワイト系のポメラニアンを購入したが、成長するにつれてクリーム色に変化した、といった個体も多く存在するのです。成長に伴う毛色の変化は、遺伝子が原因とされている説もありますが、正確な研究データはありません。毛色が変化する様子も、ポメラニアンの魅力の1つと言えます。

ポメラニアンの基本的な性格

ポメラニアンの性格はとても活発で友好的で甘えん坊です。一方で前述のとおり牧羊犬や番犬の性質を持つため、とても利発ですが外部への警戒心が強く、自分より大きいどんな相手でも強気で立ち向かう一面もあります。そのため室内での番犬としては頼もしいですが、吠え癖や噛み癖がつきやすい犬種でもあるので、甘やかしすぎないよう注意が必要です。

人気の理由・飼い方のコツ

ポメラニアン


ポメラニアンが人気の理由としてまず挙げられるのが、ぬいぐるみのような愛らしい姿でしょう。また、小型で軽いため室内でも飼いやすく、性格も友好的で活発であるため、小さな子供がいる家庭でも一緒に楽しい時間を過ごせます。独立心が強い面を持ち合わせているので留守番も可能で、比較的飼いやすい犬種とも言えます。

無駄吠え対策

ポメラニアンは、警戒心が強い犬種のため、見知らぬ人に対して吠えることがあります。
そのまま放っておくと「無駄吠え」がクセになってしまうので、子犬の頃からしつけをするようにしてください。
注意する際には、叱るのではなく褒めることがポイント。
吠えるのをやめた際には、たっぷりと褒めてご褒美を与えてあげましょう。
「吠えなければ褒められる」と認識させてあげることが大切です。

噛み癖に気を付ける

子犬の際は、遊ぶときに相手の体を甘噛みすることが多いですが、放ったままにしていると、成犬になっても噛み癖が直らないこともあります。
注意する際に、飼い主が騒いでしまうと「楽しんでいる」と勘違いしてさらに噛んでくるようになってしまいます。
そのため噛まれても反応せずに、落ち着いた声で注意するようにしてください。
ポメラニアンがおとなしくなったら、ご褒美としておやつやおもちゃをあげるのが良いでしょう。

毎日散歩に行く

ポメラニアンは運動好きな犬種なので、運動不足が無駄吠えや甘噛みの原因になることも多いです。
定期的な散歩に行くことで、ストレス解消やリフレッシュにもなるので問題行動がなくなることが多いです。
1日30分〜1時間の散歩をできるようにしてくださいね。

ポメラニアンの寿命

ポメラニアン、病院


人間よりも犬の方が寿命が短いのは事実として変えることができません。しかし、ポメラニアンの寿命は12〜15歳と言われており、小型犬の中では比較的寿命が長い犬種です。ポメラニアンを長く大切に育てるためには、かかりやすい病気やケガを理解しましょう。

犬の寿命について詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
犬の心臓弁膜症とはどんな病気?症状や原因、診断~治療法まで徹底解説!|犬の保険

ポメラニアンのかかりやすい病気・ケガ

ポメラニアン


ポメラニアンもともと体が丈夫なスピッツ系の性質のため、病気が少ない犬種と言われてきましたが、近年では煩雑な繁殖や超小型化により先天性・遺伝性疾患などの気をつけたい病気が増えてきました。

先天性疾患としては動脈管開存症という心疾患が挙げられます。他にも気管虚脱、脱毛症X(アロペシアX)、環軸亜脱臼、流涙症が好発すると言われています。また、ポメラニアンは骨が細く弱いため、骨折にも注意が必要です。

脱毛症X

被毛に艶がなくなり頭と四肢を除いた部位に脱毛が起こる病気です。かゆみはほとんどありません。ホルモン異常が原因と考えられていますが、詳しい原因は不明のため脱毛症Xの名が付けられています。

水頭症

脳内に脳脊髄液が蓄積し、神経を圧迫してしまう病気です。学習能力の低下や歩行障害など、さまざまな神経症状を引き起こします。

骨折

成長期である幼齢や運動量が増える若齢時に多いですが、ポメラニアンは足や骨が細くもろいため、軽い衝撃だけでも骨折してしまう危険性があります。カルシウムの摂取などに気をつけることが必要です。

心臓病

心臓の機能や構造などの異常によって引き起こる病気の総称です。僧帽弁閉鎖不全や拡張型心筋症、フィラリア症といった病気があります。

心臓病についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
犬の心臓弁膜症とはどんな病気?症状や原因、診断~治療法まで徹底解説!|犬の保険

環軸亜脱臼

脊髄の損傷により、歩行異常や四肢の麻痺、排尿障害や呼吸異常等の症状がみられる病気です。先天性疾患として発症するケースが多いですが、外傷により起こる場合もあります。

白内障

水晶体の全体あるいは一部が白濁する老齢期に起きやすい目の病気です。

白内障についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
【獣医師監修】犬の白内障の症状は?何が原因?治療法や予防法を分かりやすく解説

ポメラニアンに必要な補償内容

ポメラニアン、ボール遊び


ポメラニアンのかかりやすい病気で高頻度といわれているのは、皮膚、目の疾患、骨折、環軸亜脱臼などのケガです。
通院治療が中心となる皮膚・目の疾患は継続治療になることが多く、また骨折などのケガは、手術も念頭に置く必要があるため、フルカバープランで日数回数限度、日額限度のないペット保険をおすすめしております。

前肢骨折で「入院5日間、通院10日間、手術1回」が必要になった場合

傷病別の必要な補償内容

骨折

骨折はポメラニアンにおいて頻発するケガです。骨折した場合は、入院し手術を行います。プレート固定をするケースなどでは再手術もあります。その後の経過確認として通院もあるため、診療全体をカバーするのであればフルカバータイプ、高額な手術だけでよい場合は補償限定型のペット保険でもよいでしょう。


皮膚に関わる病気

脱毛症Xはポメラニアンの中でも代表的な病気です。再度毛が生えてくるまでの間通院・投薬で治療しますが、再発するケースも多く、膿皮症など二次的疾患を引き起こすことがあります。通院のみの限定補償型でも問題ありませんが、長期的な治療や再発のリスクを考慮すると、限度日数や限度回数のないペット保険が良いと言えます。また長期的な治療が必要な疾患は、契約の更新ができないペット保険もあるので注意が必要です。

ポメラニアンのペット保険の選び方のポイント

ペット保険、イメージ、書類


骨折時の手術による高額治療や皮膚や眼などの長期的な治療を意識した方がいいポメラニアンですが、ペット保険選びにおいては、飼い主さんのライフスタイルや経済力にあったものを選ぶことが大切です。

年齢ごとの病気・ケガの注意点まとめ

ポメラニアン、黒色、子犬

子犬(0-1歳)

この時期にまず気をつけたいのは、先天的な骨の奇形や骨折などの外傷で起こる環軸亜脱臼です。先天性の場合は1歳以下で発症することが多いです。頸椎の関節が不安定になる事で脊髄損傷が起き、四肢の麻痺、排尿障害、呼吸異常などが見られます。ポメラニアンは体が小さく衝撃に弱いので抱っこ時に落とさないこと、また首に負担をかけないように注意しましょう。

成犬(1歳- 6歳)

この時期は、気管虚脱や膝蓋骨脱臼、脱毛症Xが好発しやすいと言えます。気管虚脱や膝蓋骨脱臼は、体重の管理を怠り肥満になると負担がかかるためしっかり食事コントロールや適度な運動を行いましょう。脱毛症Xについては皮膚の痒みが伴わないため気づきにくいかもしれません。日頃から健康管理をしっかり行い、何か異変を見つけたらまずは動物病院で相談するようにしましょう。

老犬(7歳以降)

眼の疾患と口腔内の疾患が出やすくなります。とくに白内障は中〜高齢で起きやすく、物にぶつかる、動くものを眼で追わないといった行動が見られたら早めに動物病院で診てもらいましょう。またポメラニアンは口が小さいため歯磨きが難しく、歯石が溜まり、歯周病などが起きやすい犬種です。子犬の頃から動物病院でのケアや正しい歯の磨き方を教えてもらうようにしましょう。