ラフ・コリーの見た目の特徴や性格、飼い方などを徹底解説!|犬の保険
ラフ・コリーは、「名犬ラッシー」のモデルにもなった、日本でも人気が高い犬種です。かつて牧羊犬として活躍していた歴史を持ち、運動神経や知能に優れており、社交的で穏やかな性格が魅力です。ペットとして比較的飼いやすい犬種と言えます。
今回は、ラフ・コリーの特徴や飼い方のポイント、気をつけたい病気などについて解説します。ラフ・コリーの飼育を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- ラフ・コリーとはどんな犬種?
- ラフ・コリーの性格は?
- ラフ・コリーの見た目の特徴
- ラフ・コリーの飼い方は?
- ラフ・コリーの心配な病気はある?
- ラフ・コリーに似た犬の種類は?
- 愛犬のもしもに備えて保険に加入しましょう
- まとめ
ラフ・コリーとはどんな犬種?
ラフ・コリーは、かつて牧羊犬として活躍してきた大型犬です。コリーと聞いて多くの方が思い浮かべるのが、ラフ・コリーでしょう。「名犬ラッシー」のモデルにもなり、日本でもブームになった人気の犬種です。
ラフ・コリーは、イギリス・スコットランドで生まれた犬種です。古くから牧羊犬として活躍していたと言われていますが、実は19世紀ごろまで、ラフ・コリーに関する正式な記録はないとされています。
1860年代、イギリスのビクトリア女王がコリーを気に入り、イギリスに持ち帰りました。実は、このコリーはラフ・コリーではなく、スムースコリーであったとされています。ビクトリア女王の影響でコリーの人気が高まり、スムースコリーよりも性格が穏やかと言われていたラフ・コリーにも注目が集まりました。
1870年代には、茶色と白のセーブルの被毛を持つラフ・コリーの人気が高まり、アメリカに輸出されます。当初は、広い家で飼育できる富裕層を中心に飼育されていましたが、「名犬ラッシー」がきっかけで人気に火がつき、一般家庭でも飼育されるようになりました。
ラフ・コリーの性格は?
ラフ・コリーは、名犬ラッシーのイメージどおり、穏やかで飼い主に忠実な性格の持ち主です。非常に賢く、しつけも簡単に覚えてくれるでしょう。
洞察力に優れており、信頼している飼い主の感情を汲み取ってくれるのも特徴です。きちんとしつければ、飼い主の良きパートナーになってくれます。社交的であるため、子どもがいる家庭や多頭飼いの家庭にも向いています。
一方、牧羊犬として活躍していた名残から、防衛本能が強く、知らない人に吠えたり攻撃したりする可能性がある点には注意しましょう。甘やかさず、飼い主が責任を持ってしつけることが大切です。
ラフ・コリーの見た目の特徴
ここでは、ラフ・コリーの大きさや毛色の特徴について見ていきましょう。
ラフ・コリーの大きさは?
ラフ・コリーは大型犬に分類されます。大きさの目安は以下のとおりです。
体重:オスは約27〜34kg、メスは約27〜30kg
体高:オスは約56〜61cm メスは約51〜56cm
ブリーダーだけでなく、一般家庭でブリーディングが行われているケースも多いため、サイズにはかなり個体差がある傾向にあります。
長く美しい被毛によって、実際の体格よりも大きく見えるでしょう。体格は非常にスマートで、気品があります。顔はマズルが長く、シュッとしているのが特徴です。
ラフ・コリーの毛色について
ラフ・コリーの毛色は、セーブル&ホワイト(茶・白)、トライカラー(黒・白・茶)、ブルーマール(青みがかった大理石のような柄)です。
ほかにも、全体が白く、一部分に茶色や黒などの被毛が混じっている個体も存在しますが、公認はされていません。
ラフ・コリーの飼い方は?
ここでは、ラフ・コリーをお迎えする前に知っておきたい、散歩やフード、お手入れ方法といった飼い方を解説します。
ラフ・コリーの散歩・運動について
ラフ・コリーは運動を好むため、毎日十分な運動量を確保する必要があります。
散歩は、朝夕の1日2回、それぞれ1時間ずつ行きましょう。特に運動が好きな場合や、1~2歳ごろの活発な時期は、1時間では足りない場合があります。様子を見て適宜時間を増やしましょう。ドッグランに連れていき、思い切り体を動かす機会を与えることも大切です。ほかの犬や人とコミュニケーションをとる機会にもなります。
大型犬であるため、余裕のある飼育スペースを設けることも欠かせません。散歩にこまめに連れて行けるのであれば、マンションでも飼育できるでしょう。
夏場は、熱中症対策に注意が必要です。ラフ・コリーは被毛が多く、暑さに強くありません。室内の温度や湿度を快適に保つほか、夏場の散歩は涼しい時間帯に行うなど工夫してください。
ラフ・コリーのフードについて
ラフ・コリーのフードには、総合栄養食を与えましょう。総合栄養食とは、フードと水のみで、1日に必要な栄養を摂取できるよう作られたフードのことです。一般食は食いつきを重視しているため、主食には向いていません。パッケージを確認し、総合栄養食と書かれたものを選びましょう。
また、ドッグフードには、「子犬用」「体重管理用」など、年齢や目的に応じてさまざまな種類があります。ライフステージや体調ごとに必要なカロリーや栄養バランスは異なるため、愛犬に合ったフードを選ぶことが大切です。
ラフ・コリーのブラッシング・お手入れ方法
ラフ・コリーは長毛のダブルコートであり、飾り毛も多いため、こまめなブラッシングが必要です。特に換毛期は多くの被毛が抜けるため、毎日ブラッシングを行いましょう。
ブラッシングのほか、月に1回ほどシャンプーをしてあげることで、皮膚を清潔に保てます。シャンプー後は、被毛をしっかり乾かしましょう。乾いていないまま放置すると、雑菌が繁殖し、かえって皮膚病になってしまうリスクが高まります。自宅でのシャンプーに自信がない場合は、トリミングサロンでシャンプーをお願いするのがおすすめです。
ラフ・コリーの心配な病気はある?
ラフ・コリーは、以下のような病気にかかりやすいとされています。
- コリー・アイ(コリー眼異常)
- 膿皮症
- 胃腸炎
- 股関節形成不全
コリー・アイ(コリー眼異常)は、コリー種が遺伝的に発症する眼の疾患です。目の血管や組織に異常をきたし、さまざまな症状が現れます。失明につながるリスクもある危険な病気です。治療法はなく、生後5〜8週ごろに発症していないか検査することが推奨されています。
膿皮症は、細菌(主にブドウ球菌)によって、赤みやかゆみ、フケ、脱毛といった症状が現れる皮膚疾患です。ブラッシングやシャンプーで、皮膚を清潔に保って予防することが大切です。
また、コリーには消化器の弱い個体が多いため、胃腸炎にも注意しましょう。ラフ・コリーには繊細な一面もあり、ストレスを感じると下痢を起こしてしまうことがあります。下痢が続くと脱水症状にもつながるため、動物病院を受診してください。
股関節形成不全は、ラフ・コリーをはじめとする大型犬が発症しやすい疾患です。股関節の骨が変形し、関節内に炎症が起こります。歩き方や座り方に異常が見られる、走りたがらない、などの症状が見られたら、すぐに獣医師に相談しましょう。
ラフ・コリーの平均寿命は?
ラフ・コリーの平均寿命は13~15歳です。寿命が短い傾向にある大型犬の中では、比較的長寿な犬種と言えます。
ラフ・コリーに似た犬の種類は?
ラフ・コリーと似ている犬種は、以下のとおりです。
- シェットランド・シープドッグ(シェルティ)
- ボーダー・コリー
- オーストラリアン・シェパード
シェットランド・シープドッグは、ラフ・コリーと非常に見た目が似ています。大きな違いは、サイズ・被毛・性格の3点です。
シェットランド・シープドッグは小型犬(もしくは中型犬)であり、ラフ・コリーとはサイズが異なります。また、シェットランド・シープドッグの被毛は、セーブル&ホワイトやトライカラーのほか、ブラック&ゴールドやブラック&ホワイトなど、さまざまなバリエーションがあるのが特徴です。性格は、警戒心が強く、家族以外にはあまり懐かないため、社交的で穏やかなラフ・コリーとは異なります。
ボーダー・コリーは、ラフ・コリーと同じコリー種です。ボーダー・コリーは、ラフ・コリーよりも少し小さく、中型犬に分類されます。コリー種の中でも非常に知能が高く、運動神経も抜群なのが特徴です。被毛はラフ・コリーと同様にダブルコートですが、ストレートだけでなく、カールの個体も存在します。
オーストラリアン・シェパードは、アメリカ原産の牧羊犬です。被毛が特徴的で、黒いまだらが入ったブルーマールが多く見られます。色の組み合わせや模様の入り方は個体によって異なり、その個性的な被毛がオーストラリアン・シェパードの大きな特徴と言えます。
愛犬のもしもに備えて保険に加入しましょう
ラフ・コリーを長く大切に育てるためには、高額な医療費がかかる事態に備えられるよう、ペット保険に加入するのがおすすめです。ペット保険にはさまざまな種類やプランがあり、ライフスタイルや予算に応じて適切なものを選びましょう。
いぬとねこの保険 保険料例
※ネクストとライトは、50%プラン・月払・インターネット割引・免責額適用特約セットの場合。ミニは70%プランのみ。インターネット割引は継続時には適用されません
まとめ
今回は、ラフ・コリーの見た目の特徴や性格、飼い方のポイントなどを解説しました。ラフ・コリーは飼いやすい犬種であり、きちんとしつければ人間の良きパートナーになってくれます。大型犬の中でも比較的寿命が長い傾向にありますが、気をつけなければならない病気が複数あります。日頃から体調をよく観察し、異変を感じたらすぐ動物病院を受診しましょう。万が一の事態に備えて、ペット保険に加入することもおすすめです。
犬種分類表
小型犬
- アーフェンピンシャー
- イタリアン・グレーハウンド
- オーストラリアン・シルキー・テリア
- オーストラリアン・テリア
- カニーンヘン・ダックスフンド
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- キング・チャールズ・スパニエル
- ケアーン・テリア
- シー・ズー
- シーリハム・テリア
- ジャック・ラッセル・テリア
- スカイ・テリア
- スキッパーキ
- ア行
- カ行
- サ行
- ダンディ・ディンモント・テリア
- チベタン・スパニエル
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
- チワワ
- 狆
- トイ・プードル
- トイ・マンチェスター・テリア
- 日本テリア
- ノーフォーク・テリア
- ノーリッチ・テリア
- パグ
- パピヨン
- ビション・フリーゼ
- プチ・バラバンソン
- ブリュッセル・グリフォン
- ペキニーズ
- ボーダー・テリア
- ポメラニアン
- ボロニーズ
- タ行
- ナ行
- ハ行
- マルチーズ
- マンチェスター・テリア
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
- ミニチュア・プードル
- ヨークシャー・テリア
- ラサ・アプソ
- レークランド・テリア
- ワイヤー・フォックス・テリア
- マ行
- ヤ行
- ラ行
- ワ行
中型犬
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
- アメリカン・フォックスハウンド
- イングリッシュ・コッカー・スパニエル
- イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウィペット
- ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
- ウェルシュ・コーギー
- ウェルシュ・コーギー・カーディガン
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ウェルシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウェルシュ・テリア
- エアデール・テリア
- オーストラリアン・キャトル・ドッグ
- オーストラリアン・ケルピー
- オーストラリアン・シェパード
- ア行
- 甲斐犬
- キースホンド/ジャーマン・ウルフスピッツ
- 紀州犬
- ケリー・ブルー・テリア
- コーイケルホンディエ
- コリア・ジンドー・ドッグ
- サモエド
- サルーキ
- シェットランド・シープドッグ
- 四国犬
- 柴犬(小柴・豆柴を含む)
- シャー・ペイ
- ジャーマン・ポインター
- スコティッシュ・テリア
- スタッフォードシャー・ブル・テリア
- スタンダード・シュナウザー
- スタンダード・ダックスフンド
- スタンダード・プードル
- チベタン・テリア
- チャウ・チャウ
- カ行
- サ行
- タ行
- 日本スピッツ
- バセット・ハウンド
- バセンジー
- ビアデッド・コリー
- ビーグル
- プーミー
- プーリー
- プチ・バセット・グリフォン・バンデーン
- ブリタニー・スパニエル
- ブル・テリア
- フレンチ・ブルドッグ
- ベドリントン・テリア
- ボーダー・コリー
- ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ
- ボストン・テリア
- 北海道犬
- ポリッシュ・ローランド・シープドッグ
- ミニ・オーストラリアン・ブルドッグ
- ミニチュア・ブル・テリア
- ナ行
- ハ行
- マ行
大型犬
- アイリッシュ・ウルフハウンド
- アイリッシュ・セター
- 秋田犬
- アフガン・ハウンド
- アメリカン・ピット・ブルテリア
- アラスカン・マラミュート
- イングリッシュ・セター
- イングリッシュ・ポインター
- オールド・イングリッシュ・シープドッグ
- カーリーコーテッド・レトリーバー
- グレート・デーン
- グレート・ピレニーズ
- グレーハウンド
- コーカサス・シープドッグ
- ゴードン・セター
- ゴールデン・レトリーバー
- ラフ・コリー
- ア行
- カ行
- シベリアン・ハスキー
- ジャーマン・シェパード・ドッグ
- ジャイアント・シュナウザー
- セント・バーナード
- ダルメシアン
- チェサピーク・ベイ・レトリーバー
- チベタン・マスティフ
- ドーベルマン
- ドゴ・アルヘンティーノ
- 土佐犬
- ナポリタン・マスティフ
- ニューファンドランド
- サ行
- タ行
- ナ行
- バーニーズ・マウンテン・ドッグ
- ハリア
- ブービエ・デ・フランダース
- フラットコーテッド・レトリーバー
- ブルドッグ
- ブルマスティフ
- ベルジアン・シェパード・ドッグ
- ボクサー
- ボルゾイ
- ホワイト・シェパード・ドッグ
- マスティフ
- ラージ・ミュンスターレンダー
- ラブラドール・レトリーバー
- レオンベルガー
- ローデシアン・リッジバック
- ロットワイラー
- ワイマラナー
- ハ行
- マ行
- ラ行
- ワ行
ミックス犬
- 両親の犬種が分かっている場合(上記表内に対象の犬種がある場合)、いずれか大きい型に分類します。
- 両親の犬種が不明の場合・両親のいずれかが不明の場合は、下記表のとおり分類します。
種類 |
生後8ヶ月未満 |
生後8ヶ月以上 |
||||
体重 |
6kg未満 |
6〜20kg未満 |
20kg以上 |
10kg未満 |
10〜20kg未満 |
20kg以上 |
分類 |
小型犬 |
中型犬 |
大型犬 |
小型犬 |
中型犬 |
大型犬 |
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