ジャック・ラッセル・テリアの特徴とは?性格や飼い方、かかりやすい病気などを解説
ジャック・ラッセル・テリアは、きつね狩りのために生まれた歴史を持つ、非常に賢くて活発な犬種です。丈夫で寿命が長い傾向にありますが、かかりやすい病気も存在します。ジャック・ラッセル・テリアを大切に育てるためには、かかりやすい病気やケガを理解し、今後の医療費を考えてペット保険を選ぶことが大切です。
この記事では、ジャック・ラッセル・テリアの性格や特徴・飼い方・しつけのコツや、かかりやすい病気を解説します。ペット保険の重要性についても解説しているため、ジャック・ラッセル・テリアのお迎えを検討している方はぜひご覧ください。
- ジャック・ラッセル・テリアってどんな犬種?
- ジャック・ラッセル・テリアの主な特徴
- ジャック・ラッセル・テリアの性格は?
- ジャック・ラッセル・テリアの被毛について
- ジャック・ラッセル・テリアの飼い方・しつけ
- ジャック・ラッセル・テリアがかかりやすい病気
- もしもの時のために、ペット保険に入るのが安心
- まとめ
ジャック・ラッセル・テリアってどんな犬種?
ジャック・ラッセル・テリアは、小型犬ですが非常に活発で聡明、身体を動かすのを非常に好むパワフルな犬種です。きつね狩りのために交配された歴史があるとおり、狩猟犬の素質を強く持ち合わせています。以下では、ジャック・ラッセル・テリアの歴史についてご紹介します。
ジャック・ラッセル・テリアの誕生と歴史
ジャック・ラッセル・テリアのはじまりは、1800年代のイギリスにさかのぼります。当時、ジョン・ラッセル牧師がきつね狩りのために飼育していた1匹の犬が、ジャック・ラッセル・テリアのはじまりとされているのです。この犬は、フォックステリアの血統を引き継いでおり、ラッセル牧師はきつね狩りに適した犬にするため、ビーグルやブルテリア、ボーダー・テリアなどの犬種との交配を進めました。結果、きつね狩りに適した体格・性格を持つ犬が誕生したのです。
やがてオーストラリアに渡ると、家庭でも飼育しやすいよう小型化が進みます。体高が低くなり、現在のジャック・ラッセル・テリアが誕生しました。映画やドラマなどにも出演するようになり、現在でも人気の犬種となっています。
ジャック・ラッセル・テリアの主な特徴
体格・サイズ
ジャック・ラッセル・テリアは、小型犬に分類されます。オス・メスともに体重は約5〜6kg程度、体高は25〜30cmです。筋肉質で引き締まった体格をしており、耳は垂れ耳か半直立耳です。アーモンド形の瞳と黒い鼻・唇で、賢そうな顔立ちをしています。
お手入れ
ジャック・ラッセル・テリアのうち、短毛のスムースコートは抜け毛が多いため、こまめなブラッシングが重要です。ラフやブロークンについても、毛が絡まりやすいため、ブラッシングを行いましょう。トリミングの必要はありませんが、テリアらしい見た目にしたい場合はサロンに行くのがおすすめです。被毛や皮膚を清潔に保つため、定期的にシャンプーをしてあげましょう。
寿命
ジャック・ラッセル・テリアの平均寿命は、約13〜16歳前後とされています。16歳以上長生きする個体もおり、ほかの犬種と比べると病気になりにくく丈夫です。
ジャック・ラッセル・テリアの性格は?
猟犬の資質を受け継いでいるジャックラッセルテリアは、活発で負けず嫌い、好奇心旺盛でパワフルな性格の持ち主です。運動神経抜群で、飼い主以外の人間に従わないという、真っ直ぐで従順な面も持っています。
非常に勇敢ですが、狩猟犬の要素が強く、吠えやすく小動物を追いかけやすいという習性を持っています。飼い主以外の人やほかの犬・動物に攻撃してしまう場合もあるため、注意が必要です。また、飼い主を信頼できないと判断すると、言うことを聞かなくなってしまいます。一度興奮すると、落ち着くまでに時間がかかることも多いです。このように、その小さな見た目とは裏腹に、活動量が多くパワフルな性質を持っていることは理解しておきましょう。
穏やかで落ち着いた犬種と比べると飼いやすさが低いと判断されることも多いですが、信頼関係を構築し、きちんとしつけをすれば、従順かつパワフルな相棒として、楽しく過ごすことができます。
ジャック・ラッセル・テリアの被毛について
ジャック・ラッセル・テリアの被毛タイプには、スムース(短い直毛)・ラフ(粗い直毛)・ブロークン(その中間)の3つがあります。なかでも、スムースコートは抜け毛が多いため、ブラッシングなど日頃のお手入れが大切です。
被毛のカラーとしては、ホワイトがベースで、ブラック・タン・レモンとのバイカラーが多いです。トライカラーも認められます。ホワイトが多いほど良いとされているのが特徴です。いずれの組み合わせでも、耳は暗い色をしています。
ジャック・ラッセル・テリアの飼い方・しつけ
ジャック・ラッセル・テリアを飼う際は、しつけが非常に重要です。前述のとおり、狩猟犬の素質が強く、人やほかの動物を攻撃してしまったり、吠えぐせや噛みぐせを持ってしまったりすることもあります。
しつけの際は、信頼関係の構築が欠かせません。ジャック・ラッセル・テリアは、飼い主に強い忠誠を誓うため、飼い主を信頼できると判断すれば、言うことを聞いてくれます。ジャック・ラッセル・テリアは感情的に動きやすく、興奮すると落ち着くまで時間がかかることが多いため、感情を抑えて冷静に指示に従うようにしつけることが必要です。特に、噛みぐせは、危険なものを口に入れてしまうリスクにつながるため、子犬の頃から早めにしつけてください。
また、運動量をしっかり確保することも大切です。非常に活発で身体を動かすのを好むため、毎日の運動は欠かせません。散歩は1日2回、1回1時間以上が理想的です。運動不足はストレスの原因になるため、積極的に散歩に連れて行ったり、おもちゃを使って遊んだりなど、身体を思い切り動かせる時間をとってあげましょう。
ジャック・ラッセル・テリアがかかりやすい病気
ジャック・ラッセル・テリアは、以下のような病気にかかりやすいとされてます。
- 皮膚炎
- 白内障
- 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
- 糖尿病
- 先天性重症筋無力症
ジャック・ラッセル・テリアを長く大切に育てるためには、かかりやすい病気を理解し、異変に気づいたらすぐに動物病院を受診しましょう。
皮膚炎
ジャック・ラッセル・テリアは、アレルギー性皮膚炎や脂漏症などの皮膚炎を引き起こしやすい犬種です。こまめなお手入れで皮膚や被毛を清潔に保ちましょう。フードが原因で皮膚炎になる場合も多いため、体にあった良質なフードを与えることも大切です。
白内障
白内障は、目が白濁して視力を失ってしまう病気です。若年性の場合もありますが、基本的には高齢期に発症することが多いです。視野が狭くなり、視力が弱まっていきます。物にぶつかりやすくなり、怪我をしてしまうリスクも高いです。ジャック・ラッセル・テリアは運動を好むため、特に外傷に注意しましょう。
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)とは、ホルモンの分泌量が調節できなくなってしまう病気のことで、中高齢の犬に多く見られます。ホルモンの過剰分泌により、食欲が旺盛になったり、多飲多尿や抜け毛の増加といったさまざまな異変が見られるようになります。症状に気づきにくいため、早期発見につながるよう、日頃からジャック・ラッセル・テリアの様子を観察しましょう。
糖尿病
糖尿病は、血糖値を下げる働きを持つインスリンが正しく作用しなくなる病気です。血糖値が下がらず、白内障や腎臓・肝臓の疾患など、さまざまな合併症を引き起こすリスクがあります。初期は体重減少や多飲多尿といった症状が見られますが、見た目では気づきにくいため注意が必要です。やがて、嘔吐や下痢などの症状が現れます。
先天性重症筋無力症
先天性重症筋無力症は、生まれながらにして神経と骨格筋のつなぎ目に機能障害を持つ病気です。神経から筋肉への指令が上手く伝わらないため、筋肉を動かすのが難しくなります。発症するとぐったりとした様子が見られ、徐々に筋肉が弱まってしまいます。起き上がれなくなるほか、食道の筋肉に麻痺が生じると誤嚥や嘔吐を起こし、肺炎や呼吸困難につながる危険な病気です。
もしもの時のために、ペット保険に入るのが安心
ジャック・ラッセル・テリアは、基本的には丈夫で病気になりにくい犬種ですが、上記のような病気にかかりやすいという特徴があります。それ以外にも、さまざまな病気にかかるリスクがあり、病気によっては長期の通院や手術が必要になり、高額な医療費がかかることもあるのです。
万が一の事態に備えて、ペット保険に入ることがおすすめです。ペット保険に加入することで、もしもの時にも安心して対応できます。
いぬとねこの保険 保険料例
※ネクストとライトは、50%プラン・月払・インターネット割引・免責額適用特約セットの場合。ミニは70%プランのみ。インターネット割引は継続時には適用されません
まとめ
今回は、ジャック・ラッセル・テリアについて、その特徴や飼い方・しつけ方のコツ、かかりやすい病気などを解説しました。小型犬ながら活発で力強い性格を持つジャック・ラッセル・テリア。丈夫ですが、かかりやすい病気もあるため注意が必要です。
ジャック・ラッセル・テリアを安心して育てるためには、かかりやすい病気を理解し、万が一の事態に備えてペット保険に加入しましょう。ペット保険にはさまざまなプランがあるため、飼い主の予算やニーズに合ったものを選ぶことが大切です。
犬種分類表
小型犬
- アーフェンピンシャー
- イタリアン・グレーハウンド
- オーストラリアン・シルキー・テリア
- オーストラリアン・テリア
- カニーンヘン・ダックスフンド
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- キング・チャールズ・スパニエル
- ケアーン・テリア
- シー・ズー
- シーリハム・テリア
- ジャック・ラッセル・テリア
- スカイ・テリア
- スキッパーキ
- ア行
- カ行
- サ行
- ダンディ・ディンモント・テリア
- チベタン・スパニエル
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
- チワワ
- 狆
- トイ・プードル
- トイ・マンチェスター・テリア
- 日本テリア
- ノーフォーク・テリア
- ノーリッチ・テリア
- パグ
- パピヨン
- ビション・フリーゼ
- プチ・バラバンソン
- ブリュッセル・グリフォン
- ペキニーズ
- ボーダー・テリア
- ポメラニアン
- ボロニーズ
- タ行
- ナ行
- ハ行
- マルチーズ
- マンチェスター・テリア
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
- ミニチュア・プードル
- ヨークシャー・テリア
- ラサ・アプソ
- レークランド・テリア
- ワイヤー・フォックス・テリア
- マ行
- ヤ行
- ラ行
- ワ行
中型犬
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
- アメリカン・フォックスハウンド
- イングリッシュ・コッカー・スパニエル
- イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウィペット
- ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
- ウェルシュ・コーギー
- ウェルシュ・コーギー・カーディガン
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ウェルシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウェルシュ・テリア
- エアデール・テリア
- オーストラリアン・キャトル・ドッグ
- オーストラリアン・ケルピー
- オーストラリアン・シェパード
- ア行
- 甲斐犬
- キースホンド/ジャーマン・ウルフスピッツ
- 紀州犬
- ケリー・ブルー・テリア
- コーイケルホンディエ
- コリア・ジンドー・ドッグ
- サモエド
- サルーキ
- シェットランド・シープドッグ
- 四国犬
- 柴犬(小柴・豆柴を含む)
- シャー・ペイ
- ジャーマン・ポインター
- スコティッシュ・テリア
- スタッフォードシャー・ブル・テリア
- スタンダード・シュナウザー
- スタンダード・ダックスフンド
- スタンダード・プードル
- チベタン・テリア
- チャウ・チャウ
- カ行
- サ行
- タ行
- 日本スピッツ
- バセット・ハウンド
- バセンジー
- ビアデッド・コリー
- ビーグル
- プーミー
- プーリー
- プチ・バセット・グリフォン・バンデーン
- ブリタニー・スパニエル
- ブル・テリア
- フレンチ・ブルドッグ
- ベドリントン・テリア
- ボーダー・コリー
- ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ
- ボストン・テリア
- 北海道犬
- ポリッシュ・ローランド・シープドッグ
- ミニ・オーストラリアン・ブルドッグ
- ミニチュア・ブル・テリア
- ナ行
- ハ行
- マ行
大型犬
- アイリッシュ・ウルフハウンド
- アイリッシュ・セター
- 秋田犬
- アフガン・ハウンド
- アメリカン・ピット・ブルテリア
- アラスカン・マラミュート
- イングリッシュ・セター
- イングリッシュ・ポインター
- オールド・イングリッシュ・シープドッグ
- カーリーコーテッド・レトリーバー
- グレート・デーン
- グレート・ピレニーズ
- グレーハウンド
- コーカサス・シープドッグ
- ゴードン・セター
- ゴールデン・レトリーバー
- ラフ・コリー
- ア行
- カ行
- シベリアン・ハスキー
- ジャーマン・シェパード・ドッグ
- ジャイアント・シュナウザー
- セント・バーナード
- ダルメシアン
- チェサピーク・ベイ・レトリーバー
- チベタン・マスティフ
- ドーベルマン
- ドゴ・アルヘンティーノ
- 土佐犬
- ナポリタン・マスティフ
- ニューファンドランド
- サ行
- タ行
- ナ行
- バーニーズ・マウンテン・ドッグ
- ハリア
- ブービエ・デ・フランダース
- フラットコーテッド・レトリーバー
- ブルドッグ
- ブルマスティフ
- ベルジアン・シェパード・ドッグ
- ボクサー
- ボルゾイ
- ホワイト・シェパード・ドッグ
- マスティフ
- ラージ・ミュンスターレンダー
- ラブラドール・レトリーバー
- レオンベルガー
- ローデシアン・リッジバック
- ロットワイラー
- ワイマラナー
- ハ行
- マ行
- ラ行
- ワ行
ミックス犬
- 両親の犬種が分かっている場合(上記表内に対象の犬種がある場合)、いずれか大きい型に分類します。
- 両親の犬種が不明の場合・両親のいずれかが不明の場合は、下記表のとおり分類します。
種類 |
生後8ヶ月未満 |
生後8ヶ月以上 |
||||
体重 |
6kg未満 |
6〜20kg未満 |
20kg以上 |
10kg未満 |
10〜20kg未満 |
20kg以上 |
分類 |
小型犬 |
中型犬 |
大型犬 |
小型犬 |
中型犬 |
大型犬 |
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