ペキニーズの特徴とは?性格や飼い方、しつけの仕方などを徹底解説!
ペキニーズは、ライオンのような見た目と猫のような性格が魅力的な犬種です。被毛が非常に長く、お手入れの際に気をつけるべきポイントが多くあります。また、ペキニーズにはかかりやすい病気も存在するため、ペキニーズを長く大切に育てるためには、病気についても理解することが必要です。
この記事では、ペキニーズの性格や特徴・飼い方・しつけの仕方や、かかりやすい病気を解説します。おすすめのペット保険についても紹介しているため、ペキニーズのお迎えを検討している方はぜひご覧ください。
- ペキニーズってどんな犬種?
- ペキニーズの主な特徴
- ペキニーズの性格は?
- ペキニーズの誕生と歴史
- ペキニーズがかかりやすい病気
- ペキニーズの飼い方とポイント
- ペキニーズの平均寿命
- ペット保険のことなら日本ペット少額短期保険株式会社
- まとめ
ペキニーズってどんな犬種?
中国原産のペキニーズは、長くふさふさした被毛と短い鼻で、まるでライオンのような見た目が魅力的な犬種です。小型犬ですが、その見た目から「ライオン・ドッグ」と呼ばれることもあります。中国宮廷の門外不出の愛玩犬として育てられてきた歴史があり、「犬らしくない」独特の性格を持っているのが特徴です。同じ中国・チベット原産の犬種であるシー・ズーとよく似た見た目をしています。
ペキニーズの主な特徴
①体格・サイズ
ペキニーズは小型犬に分類されます。体重は約3〜6kg、体高は約20〜30cmほどです。ジャパンケンネルクラブは、オスは5kgを超えず、メスは5.4kgを超えないことを標準としています。
ペキニーズは、首周りがどっしりしており、全身を長い被毛が覆っているため、獅子のようにボリューム感のある見た目です。前足はがっちりしていますが、後ろ足は細めという特徴があります。
②被毛
ペキニーズの被毛は、さまざまなカラーが認められています。日本で人気なのはホワイト・ブラック・フォーン(ゴールドがかったブラウン)です。そのほか、レッドやシルバー、ブルーなどのカラーや、パーティカラーと呼ばれる多色の被毛を持つペキニーズもいます。
被毛は真っ直ぐで長く、ダブルコートです。特にアンダーコートが分厚く、換毛期には大量の抜け毛が発生します。被毛を綺麗に保つためには、こまめなブラッシングのほか、トリミングも効果的です。多くのカットスタイルがあり、ライオンカットやまんまるカットが人気です。
ペキニーズの性格は?
ペキニーズは「猫のような犬」と言われることが多いほど、マイペースな性格の持ち主です。プライドが高く1人でいることを好むため、人に構われることを嫌い、抱っこを嫌がる子もいます。気性が荒い一面もあり、気に入らないことをされると強く抵抗したり、ほかの犬に攻撃的に接したりすることも少なくありません。そのため、ほかの犬種に比べると飼いやすさは劣ると言えます。
しかし、飼い主と信頼関係を築ければ、従順で愛情深い一面も見せます。子犬の頃から甘やかしすぎず、しつけを行うことが大切です。
ペキニーズの誕生と歴史
ペキニーズは、英語で「北京の犬」という意味を持ちます。その名のとおり、中国原産の歴史ある犬種です。祖先はチベタン・スパニエルといわれており、チベットのラマ教の寺院で繁殖された結果、獅子に似た風貌を持つペキニーズが誕生したとされています。当時のペキニーズは、宮廷への献上物として皇帝に贈呈され、宮廷内でのみ飼育されていました。
しかし、1860年のアヘン戦争をきっかけにイギリスがペキニーズを持ち帰り、イギリスの貴族たちの間でも繁殖が始まりました。1893年にはドッグショーに登場して知名度を高め、1890年代後半にはアメリカにも渡ります。1906年、アメリカのケネルクラブによって登録され、以降世界中で人気の犬種となったのです。
ペキニーズがかかりやすい病気
ペキニーズは、以下のような病気にかかりやすいとされています。
- 白内障
- 皮膚疾患
- 幽門狭窄
- 椎間板ヘルニア
- 短頭種気道症候群
幽門狭窄とは、胃の出口部分である幽門部が異常をきたし、胃の中の食べ物を十二指腸に送りにくくなってしまう病気です。幽門狭窄には先天性と後天性があり、ペキニーズの場合は後天性が多いとされています。治療のためには、外科手術が必要です。
椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板が変形し、脊髄を圧迫してしまう病気です。症状が進行すると、歩行障害を引き起こします。
短頭種気道症候群は、短頭種の構造上引き起こる、短頭種ならではの病気の総称です。気管がつぶれて肺へ空気を送りにくくなる気管虚脱、鼻の穴が狭くなる鼻腔狹窄、上あごの肉が垂れて口の中で邪魔してしまう軟口蓋過長などがあります。呼吸時の雑音や激しいパンティング(口を大きく開けてハアハアと浅く速く呼吸すること)、呼吸困難といった症状を引き起こします。
ペキニーズの飼い方とポイント
しつけについて
ペキニーズは、プライドが高く気性が荒い一面を持つなど、初心者にはあまり飼いやすいとは言えない犬種です。しかし、子犬の頃からしっかりしつけを行うことで、信頼関係が生まれ、飼い主の指示をきちんと守れるようになります。そのため、ペキニーズを飼う際はしつけが非常に重要です。
ペキニーズをしつける際は、飼い主がリーダーであることを示しましょう。また、知的で学習能力が高いため、ほめて伸ばすことが有効です。厳しく叱ると飼い主に不信感を抱き、言うことを聞いてくれなくなってしまいます。
環境について
ペキニーズを飼う際は、環境を整えることが重要です。ペキニーズは短頭種であり、長い被毛に覆われていることから体内の熱を逃しにくく、暑さにあまり強くありません。夏場は冷房やサーキュレーターなどを使い、室温を25℃程度に保つよう暑さ対策を徹底しましょう。
また、ペキニーズは四肢にも多くの被毛が生えているため、フローリングだと滑ってしまう場合が多いです。さらに、膝蓋骨脱臼(パテラ)になりやすい犬種であることから、滑りにくい床材を選んであげましょう。カーペットやコルクマットなどがおすすめです。
さらに、綺麗好きな子が多いため、ベッドはトイレとは離れた場所に設置しましょう。ベッドは犬にとって落ち着ける空間です。狭い場所を好む子の場合は、ベッドを仕切りで囲み、ベッドを狭く暗い空間にしてあげましょう。
食事について
ペキニーズには、必要な栄養素が含まれている総合栄養食を主食として与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも美味しさを重視しているため、主食には向いていません。
また、犬は年齢ごとに必要な栄養素の量が異なります。目的に応じて適切なフードも異なるため、年齢や目的に合わせてフードを選ぶことが大切です。
ご飯の量や頻度も、年齢に合わせて調整しましょう。年齢ごとに適切な食事量は、ドッグフードのパッケージに記載されています。生後2〜3ヵ月ほどの子犬の時期には、一度に多くの食事を与えても栄養を吸収しきれません。3〜4回に分けて与えましょう。成犬期は1日2回、高齢期は、1日3~4回を目安に、体重の増減に合わせて量や頻度を調整しましょう。
運動について
ペキニーズは、多くの運動量を確保する必要はありません。基本的には、室内での遊びで十分です。気分転換程度に、毎日15分程度軽くお散歩をさせると良いでしょう。暑さに弱いため、夏のお散歩は控えめにするか、朝夕の涼しい時間帯に行ってください。また、被毛が長く、ノミやダニなどの寄生虫がついても発見しにくいという難点があります。予防薬を使用したり、散歩後はお手入れをするなど、対策が必要です。
お手入れについて
ペキニーズは被毛が多く長いため、毛玉ができないようこまめにブラッシングをする必要があります。ピンブラシやコーム・スリッカーなどを使い、優しく丁寧にブラッシングをしてあげましょう。特に換毛期は、アンダーコートから大量の抜け毛が発生するため、できれば毎日ブラッシングを行うのが理想的です。
また、目や鼻まわりのトラブルが起こりやすいため、顔まわりを拭いてあげることも大切です。
ペキニーズはトリミングが特に必要ない犬種ではありますが、皮膚を清潔に保つうえでトリミングも効果的です。
ペキニーズの平均寿命
ペキニーズの平均寿命は、約12〜15歳とされています。小型犬の平均寿命は14歳前後と言われていることから、小型犬の中ではやや寿命が短い犬種と言えます。ペキニーズを長く大切に育てるためには、かかりやすい病気について理解したうえで、もしもの事態に備えられるペット保険に加入することがおすすめです。
ペット保険のことなら日本ペット少額短期保険株式会社
ペキニーズにはかかりやすい病気があり、そのほかにもさまざまな病気やケガを引き起こすリスクがあります。場合によっては、長期の通院や高額な手術が必要になることもあるため、高額な医療費に備えた対策が必要です。
愛犬のもしもの事態に備えて、ペット保険に入ることがおすすめです。
いぬとねこの保険 保険料例
※ネクストとライトは、50%プラン・月払・インターネット割引・免責額適用特約セットの場合。ミニは70%プランのみ。インターネット割引は継続時には適用されません
まとめ
今回は、ペキニーズについて、その特徴や飼い方・しつけ方のコツ、かかりやすい病気などを解説しました。ライオンのような独特な見た目と猫のような性格が特徴的なペキニーズは、その身体的特徴ゆえにかかりやすい病気が存在します。
ペキニーズを大切に育てるためには、かかりやすい病気を理解し、高額な医療費が発生する万が一の事態に備えて、ペット保険に加入することがおすすめです。ペット保険にはさまざまなプランがあるため、飼い主の予算やニーズに合った適切なものを選びましょう。
犬種分類表
小型犬
- アーフェンピンシャー
- イタリアン・グレーハウンド
- オーストラリアン・シルキー・テリア
- オーストラリアン・テリア
- カニーンヘン・ダックスフンド
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- キング・チャールズ・スパニエル
- ケアーン・テリア
- シー・ズー
- シーリハム・テリア
- ジャック・ラッセル・テリア
- スカイ・テリア
- スキッパーキ
- ア行
- カ行
- サ行
- ダンディ・ディンモント・テリア
- チベタン・スパニエル
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
- チワワ
- 狆
- トイ・プードル
- トイ・マンチェスター・テリア
- 日本テリア
- ノーフォーク・テリア
- ノーリッチ・テリア
- パグ
- パピヨン
- ビション・フリーゼ
- プチ・バラバンソン
- ブリュッセル・グリフォン
- ペキニーズ
- ボーダー・テリア
- ポメラニアン
- ボロニーズ
- タ行
- ナ行
- ハ行
- マルチーズ
- マンチェスター・テリア
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
- ミニチュア・プードル
- ヨークシャー・テリア
- ラサ・アプソ
- レークランド・テリア
- ワイヤー・フォックス・テリア
- マ行
- ヤ行
- ラ行
- ワ行
中型犬
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
- アメリカン・フォックスハウンド
- イングリッシュ・コッカー・スパニエル
- イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウィペット
- ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
- ウェルシュ・コーギー
- ウェルシュ・コーギー・カーディガン
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ウェルシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウェルシュ・テリア
- エアデール・テリア
- オーストラリアン・キャトル・ドッグ
- オーストラリアン・ケルピー
- オーストラリアン・シェパード
- ア行
- 甲斐犬
- キースホンド/ジャーマン・ウルフスピッツ
- 紀州犬
- ケリー・ブルー・テリア
- コーイケルホンディエ
- コリア・ジンドー・ドッグ
- サモエド
- サルーキ
- シェットランド・シープドッグ
- 四国犬
- 柴犬(小柴・豆柴を含む)
- シャー・ペイ
- ジャーマン・ポインター
- スコティッシュ・テリア
- スタッフォードシャー・ブル・テリア
- スタンダード・シュナウザー
- スタンダード・ダックスフンド
- スタンダード・プードル
- チベタン・テリア
- チャウ・チャウ
- カ行
- サ行
- タ行
- 日本スピッツ
- バセット・ハウンド
- バセンジー
- ビアデッド・コリー
- ビーグル
- プーミー
- プーリー
- プチ・バセット・グリフォン・バンデーン
- ブリタニー・スパニエル
- ブル・テリア
- フレンチ・ブルドッグ
- ベドリントン・テリア
- ボーダー・コリー
- ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ
- ボストン・テリア
- 北海道犬
- ポリッシュ・ローランド・シープドッグ
- ミニ・オーストラリアン・ブルドッグ
- ミニチュア・ブル・テリア
- ナ行
- ハ行
- マ行
大型犬
- アイリッシュ・ウルフハウンド
- アイリッシュ・セター
- 秋田犬
- アフガン・ハウンド
- アメリカン・ピット・ブルテリア
- アラスカン・マラミュート
- イングリッシュ・セター
- イングリッシュ・ポインター
- オールド・イングリッシュ・シープドッグ
- カーリーコーテッド・レトリーバー
- グレート・デーン
- グレート・ピレニーズ
- グレーハウンド
- コーカサス・シープドッグ
- ゴードン・セター
- ゴールデン・レトリーバー
- ラフ・コリー
- ア行
- カ行
- シベリアン・ハスキー
- ジャーマン・シェパード・ドッグ
- ジャイアント・シュナウザー
- セント・バーナード
- ダルメシアン
- チェサピーク・ベイ・レトリーバー
- チベタン・マスティフ
- ドーベルマン
- ドゴ・アルヘンティーノ
- 土佐犬
- ナポリタン・マスティフ
- ニューファンドランド
- サ行
- タ行
- ナ行
- バーニーズ・マウンテン・ドッグ
- ハリア
- ブービエ・デ・フランダース
- フラットコーテッド・レトリーバー
- ブルドッグ
- ブルマスティフ
- ベルジアン・シェパード・ドッグ
- ボクサー
- ボルゾイ
- ホワイト・シェパード・ドッグ
- マスティフ
- ラージ・ミュンスターレンダー
- ラブラドール・レトリーバー
- レオンベルガー
- ローデシアン・リッジバック
- ロットワイラー
- ワイマラナー
- ハ行
- マ行
- ラ行
- ワ行
ミックス犬
- 両親の犬種が分かっている場合(上記表内に対象の犬種がある場合)、いずれか大きい型に分類します。
- 両親の犬種が不明の場合・両親のいずれかが不明の場合は、下記表のとおり分類します。
種類 |
生後8ヶ月未満 |
生後8ヶ月以上 |
||||
体重 |
6kg未満 |
6〜20kg未満 |
20kg以上 |
10kg未満 |
10〜20kg未満 |
20kg以上 |
分類 |
小型犬 |
中型犬 |
大型犬 |
小型犬 |
中型犬 |
大型犬 |
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