犬の平均寿命は何歳?最高齢ギネス記録や長生きするためのコツを紹介
愛犬には、1日でも長く元気で長生きしてもらいたいものです。
しかし犬の歳の重ね方は人間よりも早く、お別れをするときは必ずやってきます。
今回はそんな犬の平均寿命についてご紹介します。
犬の大きさ別の平均寿命を始めとして、世界で最も長く生きた犬の記録や、長生きするための秘訣も解説していくのでぜひ最後までお読みください。
- 犬の平均寿命って何歳?
- 犬の最高齢は何歳?ギネス記録は?
- 犬の年齢は人間でいうと何歳?
- 犬の平均寿命【種類別】
- 室内飼いと室外飼いでの寿命の違い
- 愛犬の正しい世話の仕方・しつけ方
- 愛犬に長生きしてもらうためのポイント
- "もしも"のために「ペット保険」の検討を
- まとめ
犬の平均寿命って何歳?
「アニコム 家庭どうぶつ白書 2022」によると、2020年度の犬の平均寿命は14.1歳となっています。10年前の2010年は13.3歳だったので、この10年で、犬の平均寿命は0.8歳、伸びており、約1年弱寿命が伸びていることになります。
犬の最高齢は何歳?ギネス記録は?
最も長生きした犬は一体何歳まで生きたのでしょうか。
実は、2023年に犬の最高齢が更新され、「史上最高齢の犬」に平均寿命の2倍以上、30歳を超える犬が認定されました。「ラフェイロ・ド・アレンティジョ」という種類の犬で名前はボビ。ポルトガルに住んでおり、30歳8ヶ月余りという記録を更新しています。これまでの記録は29歳5ヶ月で、約80年ぶりの更新です。
高齢により、視力と足腰が衰えたものの、健康に特に問題はなく、普段通りの生活を送っているそうです。
30歳となると、日本の犬の平均寿命の約2倍なので、非常に長寿だといえますね。
犬の年齢は人間でいうと何歳?
では、犬の年齢を人間の年齢に換算するにはどうすればいいのでしょうか。
犬の年齢の求め方には計算式があるので、最もスタンダードな計算式をご紹介します。
最もポピュラーな計算式は、小型・中型犬と大型犬で分けて計算する方法です。
小型・中型犬と大型犬は同じ年齢でも、人間の年齢に換算すると違いがあります。
大型犬は、生後1年で人間の12歳程度となり、それ以降の1年は人間の7年分として換算されます。
したがって【人間の年齢=12 +(大型犬の年齢-1)×7】に当てはめると、大型犬の年齢を人間の年齢に換算することができます。
例えば7歳の犬の年齢を計算すると、12+(7-1)×7=54歳となります。
小型・中型犬の場合は2歳で人間の24歳に相当し、それ以降の1年は人間の4年分として換算されます。
したがって【人間の年齢=24+(小型犬の年齢-2)×4】に当てはめると、小型・中型犬の年齢を人間の年齢に換算することができます。
例えば7歳の犬の年齢を計算すると、24+(7-2)×4=44歳となります。
上記の計算式を使うことで、犬の年齢を人間の年齢に換算することができますが、年齢早見表を活用することで、計算の手間を省くことができます。
以下の表は大型犬と小型・中型犬の年齢を、計算式に基づいて人間の年齢に換算しています。ぜひ参考にしてみてください。(引用:京都中央動物病院HP)
犬の平均寿命【種類別】
犬の平均寿命は、犬の大きさによっても異なります。
2019年のデータに基づいて、大型犬・中型犬・小型犬・ミックス犬別のそれぞれの平均寿命をご紹介します。
大型犬の平均寿命
大型犬も犬種によって平均寿命が異なりますが、代表的な犬種の平均寿命は以下のようになります。
■ゴールデン・レトリバー:10.9歳
■ラブラドール・レトリバー:12.9歳
■バーニーズ・マウンテンドッグ:8.7歳
犬種の標準体重20kg以上を大型犬として分類した場合、大型犬の平均寿命は11.5歳となっており、犬全体の平均年齢が14.1歳なので、平均して大型犬の寿命が短いことがわかりますね。
中型犬の平均寿命
犬種の標準体重10kg以上20kg未満を中型犬として分類した場合、中型犬の平均寿命は13.4歳となっており、大型犬よりは長いものの、犬全体の平均寿命よりはやや短くなっています。
中型犬で人気の高い犬種の平均寿命は以下のようになります。
■柴犬:14.8歳
■ビーグル:13.3歳
■フレンチ・ブルドッグ:11.2歳
小型犬の平均寿命
犬種の標準体重10kg以下を小型犬として分類した場合、小型犬の平均寿命は14.4歳となっており、中型犬・大型犬と比べて最も平均寿命が長くなっています。
犬種別の平均寿命ランキングでは、トップ3には全て小型犬が入っており、小型犬の平均寿命を押し上げています。
【犬種別の平均寿命ランキング】
1位:トイ・プードル 15.3歳
2位:ミニチュア・ダックスフンド、ビション・フリーゼ 14.9歳
一方で小型犬の中でも、パグやボストン・テリアなどの短頭種は平均年齢が12歳台と、平均よりも寿命が短い傾向が見られます。
ミックス犬の平均寿命
ミックス犬は、一般的に純血種よりも丈夫で長生きすると考えられていますが、小型犬であれば13〜15歳程度、大型犬であれば10〜12歳程度と考えられており、各サイズ別の平均寿命と同程度であることが分かります。
平均寿命が長い親を持つミックス犬は、長寿になる可能性が高いと言えますが、ミックス犬だからといって、寿命にそこまで大きな影響は与えないという見方ができそうです。
室内飼いと室外飼いでの寿命の違い
室内飼いと室外飼いでは、室内飼育のほうが長生きする傾向にあります。
近年の犬の長寿化は、室内飼育が増えたことなどによる飼育環境が大きな理由のひとつともいわれています。
室内飼いのほうが長生きする理由として、温度調節ができることや、愛犬の異変にすぐ気付けることなどが挙げられます。
もちろん室外飼いの犬でも長生きする犬は多くいますが、寒い日や暑い日だけ室内に入れるなど、愛犬がより快適に過ごせるようにしてあげると良いでしょう。
愛犬の正しい世話の仕方・しつけ方
愛犬に少しでも元気に長生きしてもらうためには、日々のお世話やしつけが非常に重要になります。ここからは、愛犬の基本的なお世話の仕方やしつけ方をご紹介します。
【家に迎えたら、まず室内で慣れさせる】
愛犬をお迎えしたら、可愛いが故に過度にかまってしまいがちですが、新しい環境にきたばかりの子犬にとってはストレスを感じてしまいます。
まずは家の匂いや環境に慣れさせるために、家の中を一通り探索させ、その後はハウスなどでゆっくりと休ませてあげましょう。
まずは、新しい家が犬にとって安心できる場所と理解してもらうことが大切です。
【トイレトレーニングをしよう】
トイレトレーニングは、犬を迎えた初日から教えておきたいしつけの1つです。
愛犬にあちこちでおしっこをされると、片付けも大変ですし臭いも気になるので、なるべく早くトイレのしつけをすることが大切です。
トイレトレーニングに必要なものは、サークルかケージ、トイレトレー、ペットシーツの3点です。子犬の場合、1日の排泄回数が10回前後と多く、我慢できる時間も「月齢+1時間程度」と非常に短いので、ケージやサークルの中にもトイレを作ってあげましょう。
【遊びや散歩でコミュニケーションをたくさん取ろう】
犬と飼い主の信頼関係は、毎日の関わり合いから生まれます。
おもちゃなどを使って、なるべくたくさんのコミュニケーションやスキンシップをとるようにしましょう。一緒に遊んであげることで、運動不足を解消できるだけでなく、ストレス発散にもつながります。お散歩にも積極的に連れて行ってあげましょう。
愛犬のお世話やしつけについてより詳しく知りたい場合は、「犬の基本のしつけ方」をご覧ください。
愛犬に長生きしてもらうためのポイント
大切な愛犬と少しでも長く一緒に過ごすために、長生きしてもらうためのポイントを4つご紹介します。
散歩(運動量)をしっかり行う
1つ目は適切な運動量を確保することです。
近年は小型犬の飼育頭数が増え、室内のみでの飼育も増えていますが、室内での運動だけでなく、外で散歩をさせることも健康のためには重要です。
散歩をすることで、運動不足の解消になるだけでなく、他の犬と接触したりすることによるストレス発散・社会性の獲得にもつながります。
朝夕2回、1回15〜30分が散歩時間の目安といわれていることが多いですが、個体差があるので、愛犬に最適な散歩時間を見つけることが大切です。
以下のサイズ別の散歩時間も参考にしてください。
1、子犬期〜シニア前半期(小型・中型犬:12歳以下、大型犬:8歳以下)
小型犬:1日1〜2回、1回20〜30分の散歩
中型犬:1日1〜2回、1回30〜60分の散歩
大型犬:1日2回、1回約1時間の散歩
2、シニア後半期(小型・中型犬:13歳以上、大型犬:9歳以上)
高齢犬の場合は犬のペースに合わせ、無理なく運動できるようにしてあげましょう。
緩やかな散歩コースをゆっくり歩くだけでもOKです。
食事管理を行う
2つ目は食事の管理を行うことです。犬の成長はとても早いので、ライフステージごとに適した食事を与えることが、愛犬の長寿につながります。また、ネギ類・チョコレート・アルコール・ぶどう・香辛料などは、愛犬に悪影響を起こしてしまうので絶対に与えないでください。
飼育環境を整える
3つ目は飼育環境を整えることです。
現代の犬が昭和の犬より長生きするようになったのは、室内飼育が8割を超えたからです。
室内飼育にすることに加えて、室内で愛犬が落ち着けるスペースも用意してあげましょう。
人間と同じように、犬にとっても「睡眠」は非常に重要です。
どの季節でも快適に寝れるように、季節に合わせて寝床を調整してあげてください。
また、犬種によって快適な室温は変わるので、愛犬に適した室温にするようにしましょう。
定期検診を受ける
4つ目は、定期的に健康診断を受けることです。定期的な健康診断を受けていると、飼い主さんが気付きにくい体調不良や病気を見つけやすいというメリットがあります。
また、健康なときのデータを取ることができるので、体調の変化が生じたときも比較しやすく、病気のサインに気づくことができます。
さらに、早期発見により治療費の負担が軽くなるという経済的メリットもあります。
健康診断は1歳のときから受けることをおすすめします。1年に一度の頻度で受診できるのがベストです。高齢になった場合は、半年に一度にするとより安心でしょう。
以下に体の部位ごとのチェック方法を記載するので、スキンシップも兼ねて家でも健康チェックをするようにしましょう。
【観察リスト】
目:目やに、涙、充血、にごりがないか
耳:ニオイや汚れもなく、内側はピンク色か
鼻:湿り気があるか
口・歯:歯茎と舌はピンクでニオイや歯垢がないか
被毛:光沢があり、薄いところはないか
背中:しこりやコブがなく、痛がっていないか
お腹:凹凸や湿疹がなく、張っていないか
"もしも"のために「ペット保険」の検討を
定期検診を行っていても、突発的な体調不良や大きな手術が必要になることもあります。
愛犬と1日でも長く過ごすために、もしもの時に備えてペット保険に入ることをおすすめします。高額になりがちなペットの診療費に備えることで、いざという時に十分な治療を受けさせることができます。
いぬとねこの保険 保険料例
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まとめ
今回は、犬の平均寿命について解説しました。
大切な愛犬と1日でも長く過ごすためには、毎日のケアが欠かせません。また、ペット保険に加入することで、もしもの時に安心して治療ができます。ペット保険にはさまざまなプランがあり、どれも補償内容が異なるので、愛犬がかかりやすい病気を理解し、必要性に応じたペット保険を選べるようにしましょう。