キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルとはどんな犬種?見た目や性格などを解説
元気で明るく、社交的な性格を持つキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル。
一般的には「キャバリア」と呼ばれ、その親しみやすい性格から、世界中で愛されている犬種の一つです。今回は、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格や特徴・飼い方・しつけの仕方や、かかりやすい病気を解説します。おすすめのペット保険についても紹介しているため、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのお迎えを検討している方はぜひご覧ください。
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルとはどんな犬種?
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの見た目の特徴
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのお手入れのポイント
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルはどんな性格?
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのかかりやすい病気・ケガはある?
- 愛犬のもしもに備えて保険に加入しましょう
- まとめ
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルとはどんな犬種?
キャバリアは、優しい性格と絹のように美しい毛並みが特徴的な、イギリス生まれの小型犬です。長い耳とゴージャスな飾り毛が特徴的で、大きな瞳がとても魅力的な犬種です。非常に人懐っこく、穏やかな性格をしているため、初心者でも飼いやすい犬種といわれています。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの歴史
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、その名の通り、イギリスで生まれた小型の愛玩犬です。
キャバリアを含むスパニエル犬種は、もともとは狩猟犬として生まれ、キャバリアの祖先も16世紀頃には存在していたといわれています。古くから犬好きで有名なイギリス王室でも飼育されており、特にチャールズ1世・2世に溺愛されていたようです。この頃のキャバリアの見た目は、コッカー・スパニエルと非常によく似ていました。
19世紀頃、小型のスパニエルと東洋の鼻が潰れた愛玩犬を交配して、短吻のスパニエルが作られるようになりました。この犬の名前が「キング・チャールズ・スパニエル」です。
この犬種は、今も現存しており、現在のキャバリアよりも小さいことに加え、鼻ぺちゃな見た目をしています。
このキング・チャールズ・スパニエルは、ヨーロッパの上流階級を中心に愛されていましたが、欠点が2つありました。いびきがうるさい点と病弱な点です。そのため、19世紀前半になると、古いタイプのスパニエルを残すための活動が活発になったのです。
その後繁殖が進められた結果、今日の「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」が生まれました。イギリスでは1945年に正式な犬種として登録され、アメリカでは1996年に登録されています。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの寿命は?
キャバリアの平均寿命は、9〜14歳とされています。小型犬全体の平均寿命が12〜15歳なので、やや短いといえるでしょう。少しでも長く、大切なキャバリアと過ごすためには食事や体重管理、ストレスを与えない環境作りが重要です。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの見た目の特徴
ここからは、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの見た目の特徴について詳しく解説していきます。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのサイズ
キャバリアは、小型犬に属する犬種ですが、小型犬の中では比較的大きな部類です。体高は30〜34cm、体重は5〜8kgなどが標準的です。体高より体長が長いことも特徴のひとつで、垂れ耳で大きな丸い目をしており、額は平らで口先は長めです。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの被毛・毛色
キャバリアの被毛は、2種類の異なる性質の被毛から構成された、ダブルコートの構造になっています。そのため、1年を通して抜け毛が多い犬種です。特に換毛期はこまめなお手入れが欠かせません。絹のような柔らかい毛並みをしており、ウェーブがかっていることもあります。
キャバリアの毛色は基本的に以下の4種類に分かれています。
- ブラック&タン(黒ベースにポイントでタンと呼ばれるマーキング)
- ルビー(鮮やかな赤茶色の単色)
- ブレンハイム(白ベースに明るい茶色のマーキング)
- トライカラー(白ベースにブラウンとブラックが入っている)
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのお手入れのポイント
キャバリアは、1年中抜け毛が多いので、毎日のブラッシングは必ず行ってください。
特に抜け毛が多くなる換毛期には、1日に数回こまめに行うことで、美しい毛並みをキープすることができます。
また、トリミングは必須ではありませんが、キャバリアには長い上毛や飾り毛があるため、月に1回のトリミングで美しい姿を保てるようにするのがおすすめです。
キャバリアは垂れ耳を持つことから、耳の病気にかかりやすい犬種です。また、自分で肛門腺からの分泌液を出すことができないため、定期的な「肛門腺しぼり」が必要になってきます。これらのケアのためにも、定期的にトリミングサロンに通うのが安心です。
他の犬より目が突出しているキャバリアは、目にホコリやゴミなどが入りやすくなっています。汚れを落とす点眼薬なども常備すると安心です。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルはどんな性格?
キャバリアは、非常に穏やかで優しい性格をしています。子犬の頃からおっとりしているため、比較的噛み癖や吠え癖も少ない傾向があります。また、社交的で遊ぶことが大好きなため、小さな子供や他のペットともすぐに仲良くなれるでしょう。初心者さんはもちろん、赤ちゃんがいる家庭や、多頭飼いを検討している家庭にもおすすめです。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのしつけ方法
先ほども述べたように、キャバリアは穏やかで優しい性格をしているので、厳しいしつけは必要ありません。優しく教えてあげることで、従順に従ってくれるでしょう。行動の良し悪しを教え、できた時には大げさなくらい褒めてあげるのがポイントです。
叱る時は、感情的になることはなく、短く低い声で注意するようにしましょう。間違っても大声を出すことはないようにしてくださいね。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのかかりやすい病気・ケガはある?
続いて、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのかかりやすい病気やケガについて解説していきます。
1:僧帽弁閉鎖不全症
心臓の「僧帽弁」という弁が閉まらず、血液が逆流してしまう病気です。元気がなくなったり、苦しそうな呼吸が見られます。重症化すると、少しの刺激で咳が止まらなくなり、チアノーゼを起こしたり、失神するようになります。
2:白内障
白内障とは、目の中でレンズの役割を果たしている「水晶体」が混濁した状態をいいます。
混濁の範囲が広がってくると視覚に影響が出てきて、やがて目が見えない状態になります。
早期発見が重要になってくる疾患なので、薄暗い部屋だと動きたがらなかったり、物にぶつかるなどの症状がみられたら白内障を疑うようにしましょう。
3:短頭種気道症候群
キャバリアは鼻先が短い顔の構造上、短頭種気道症候群にかかりやすい犬種です。
この疾患は短頭種の犬の気道(鼻や喉、気管など)が異常に狭い状態になることで発症する呼吸器の症状の総称を指します。具体的な疾患としては、鼻の孔や通り道が狭くなってしまう「鼻腔狭窄」や鼻の奥の筋肉が異常にたるんでしまう「軟口蓋過長」などが挙げられます。いびきをかいたり、苦しそうにしている場合は、この疾患を疑ってください。重症化すると口を開けた速い呼吸(パンティング)をする場合や、体温調整ができなくなり、呼吸困難や失神を起こす場合があります。最悪、死に至る可能性もある恐ろしい病気です。少しでも異変を感じた場合はすぐに病院へ連れていきましょう。
4:脊髄空洞症
脊髄空洞症とは、脊髄の中に空洞ができる病気です。空洞に液体が溜まることで、脊髄を圧迫して、さまざまな神経症状が現れます。症状はさまざまで、軽度の場合、無症状なこともありますが、首や体をかいたり、重症化すると足が麻痺することもあります。
5:乾性角結膜炎
乾性結膜炎とは、涙の量や質が低下して起こる眼疾患です。人だとドライアイといわれます。症状としては、白目が赤くなったり、粘っこい目やにがでます。
6:黒色被毛毛包形成不全
黒色被毛毛包形成不全は、犬のメラニン色素の形成や沈着に異常が起こり、黒色の被毛のみ脱毛を起こす病気です。この病気の犬は、生後1ヶ月を過ぎた頃から、黒色の被毛部分の毛が薄くなり始めます。数年間かけて、徐々に黒色の毛が完全な脱毛を起こしてしまう症状が表れます。
愛犬のもしもに備えて保険に加入しましょう
キャバリアは短頭種特有の疾患にかかりやすい傾向があるので注意が必要です。
また、病気やケガによっては、長期的な通院や高額な外科治療が必要になることもあるでしょう。そんな愛犬のもしもの事態に備えて、ペット保険に入ることがおすすめです。
いぬとねこの保険 保険料例
※ネクストとライトは、50%プラン・月払・インターネット割引・免責額適用特約セットの場合。ミニは70%プランのみ。インターネット割引は継続時には適用されません
まとめ
今回は、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルについて、その特徴や飼い方・しつけ方のコツ、かかりやすい病気などを解説しました。キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、特徴的な垂れ耳や大きな目を持っていることから、気をつけるべき病気が比較的多い犬種です。そんなキャバリアと長く暮らすためには、かかりやすい病気を理解し、対策をすることが重要です。万が一の時には、高額な医療費が発生するかもしれません。ペット保険に加入することで、緊急事態にも冷静に対応できます。ペット保険にはさまざまなプランがあるため、ご自身の予算やニーズに合った適切なものを選びましょう。
犬種分類表
小型犬
- アーフェンピンシャー
- イタリアン・グレーハウンド
- オーストラリアン・シルキー・テリア
- オーストラリアン・テリア
- カニーンヘン・ダックスフンド
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- キング・チャールズ・スパニエル
- ケアーン・テリア
- シー・ズー
- シーリハム・テリア
- ジャック・ラッセル・テリア
- スカイ・テリア
- スキッパーキ
- ア行
- カ行
- サ行
- ダンディ・ディンモント・テリア
- チベタン・スパニエル
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
- チワワ
- 狆
- トイ・プードル
- トイ・マンチェスター・テリア
- 日本テリア
- ノーフォーク・テリア
- ノーリッチ・テリア
- パグ
- パピヨン
- ビション・フリーゼ
- プチ・バラバンソン
- ブリュッセル・グリフォン
- ペキニーズ
- ボーダー・テリア
- ポメラニアン
- ボロニーズ
- タ行
- ナ行
- ハ行
- マルチーズ
- マンチェスター・テリア
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
- ミニチュア・プードル
- ヨークシャー・テリア
- ラサ・アプソ
- レークランド・テリア
- ワイヤー・フォックス・テリア
- マ行
- ヤ行
- ラ行
- ワ行
中型犬
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
- アメリカン・フォックスハウンド
- イングリッシュ・コッカー・スパニエル
- イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウィペット
- ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
- ウェルシュ・コーギー
- ウェルシュ・コーギー・カーディガン
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ウェルシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウェルシュ・テリア
- エアデール・テリア
- オーストラリアン・キャトル・ドッグ
- オーストラリアン・ケルピー
- オーストラリアン・シェパード
- ア行
- 甲斐犬
- キースホンド/ジャーマン・ウルフスピッツ
- 紀州犬
- ケリー・ブルー・テリア
- コーイケルホンディエ
- コリア・ジンドー・ドッグ
- サモエド
- サルーキ
- シェットランド・シープドッグ
- 四国犬
- 柴犬(小柴・豆柴を含む)
- シャー・ペイ
- ジャーマン・ポインター
- スコティッシュ・テリア
- スタッフォードシャー・ブル・テリア
- スタンダード・シュナウザー
- スタンダード・ダックスフンド
- スタンダード・プードル
- チベタン・テリア
- チャウ・チャウ
- カ行
- サ行
- タ行
- 日本スピッツ
- バセット・ハウンド
- バセンジー
- ビアデッド・コリー
- ビーグル
- プーミー
- プーリー
- プチ・バセット・グリフォン・バンデーン
- ブリタニー・スパニエル
- ブル・テリア
- フレンチ・ブルドッグ
- ベドリントン・テリア
- ボーダー・コリー
- ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ
- ボストン・テリア
- 北海道犬
- ポリッシュ・ローランド・シープドッグ
- ミニ・オーストラリアン・ブルドッグ
- ミニチュア・ブル・テリア
- ナ行
- ハ行
- マ行
大型犬
- アイリッシュ・ウルフハウンド
- アイリッシュ・セター
- 秋田犬
- アフガン・ハウンド
- アメリカン・ピット・ブルテリア
- アラスカン・マラミュート
- イングリッシュ・セター
- イングリッシュ・ポインター
- オールド・イングリッシュ・シープドッグ
- カーリーコーテッド・レトリーバー
- グレート・デーン
- グレート・ピレニーズ
- グレーハウンド
- コーカサス・シープドッグ
- ゴードン・セター
- ゴールデン・レトリーバー
- ラフ・コリー
- ア行
- カ行
- シベリアン・ハスキー
- ジャーマン・シェパード・ドッグ
- ジャイアント・シュナウザー
- セント・バーナード
- ダルメシアン
- チェサピーク・ベイ・レトリーバー
- チベタン・マスティフ
- ドーベルマン
- ドゴ・アルヘンティーノ
- 土佐犬
- ナポリタン・マスティフ
- ニューファンドランド
- サ行
- タ行
- ナ行
- バーニーズ・マウンテン・ドッグ
- ハリア
- ブービエ・デ・フランダース
- フラットコーテッド・レトリーバー
- ブルドッグ
- ブルマスティフ
- ベルジアン・シェパード・ドッグ
- ボクサー
- ボルゾイ
- ホワイト・シェパード・ドッグ
- マスティフ
- ラージ・ミュンスターレンダー
- ラブラドール・レトリーバー
- レオンベルガー
- ローデシアン・リッジバック
- ロットワイラー
- ワイマラナー
- ハ行
- マ行
- ラ行
- ワ行
ミックス犬
- 両親の犬種が分かっている場合(上記表内に対象の犬種がある場合)、いずれか大きい型に分類します。
- 両親の犬種が不明の場合・両親のいずれかが不明の場合は、下記表のとおり分類します。
種類 |
生後8ヶ月未満 |
生後8ヶ月以上 |
||||
体重 |
6kg未満 |
6〜20kg未満 |
20kg以上 |
10kg未満 |
10〜20kg未満 |
20kg以上 |
分類 |
小型犬 |
中型犬 |
大型犬 |
小型犬 |
中型犬 |
大型犬 |
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