チャイニーズ・クレステッド・ドッグの特徴は?性格や飼い方のポイントを解説|犬の保険
あまり日本では聞き馴染みのない犬種、チャイニーズ・クレステッド・ドッグ。頭部や足先、尻尾などの一部にしか被毛が生えていない「ヘアレス犬種」です。ヘアレス犬種は、繁殖の過程で何らかの障害が生じる可能性が高いといわれており、飼育の際はさまざまなポイントがあります。
今回は、そんなチャイニーズ・クレステッド・ドッグの特徴や性格、飼い方のポイントを解説します。
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグの基本情報
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグの見た目の特徴
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグの性格は?
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグの飼い方について
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグの気を付けたい病気・ケガは?
- 愛犬のもしもに備えて保険に加入しましょう
- まとめ
チャイニーズ・クレステッド・ドッグとはどんな犬種?
英語表記 | Chinese Crested Dog |
原産国 | 中国 |
サイズ | 小型犬 |
グループ | 9G(伴侶や愛玩目的の犬) |
体重 | 5.5kg前後 |
中国原産のチャイニーズ・クレステッド・ドッグは、体重5.5kg前後の小型犬です。古くから愛玩目的の犬として親しまれてきました。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの歴史について
古くから毛のない犬種は世界中に存在したといわれており、チャイニーズ・クレステッド・ドッグも、そのうちの1種として知られています。
起源は、13世紀ごろまで遡ります。チャイニーズ・クレステッド・ドッグの先祖とされる、アフリカ原産のアフリカン・サンド・ドッグは、交易によって世界中に広がり、各国では、その希少な見た目から、貴族や宮廷への貢物として献上されるようになりました。その中で中国に渡ったアフリカン・サンド・ドッグが、チャイニーズ・クレステッド・ドッグと呼ばれるようになったと考えられています。その後、貴族や宮廷で飼われていた愛玩犬との交雑を経て、現在のチャイニーズ・クレステッド・ドッグに近い容姿になったといわれています。
実は、チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、ヘアレス・ドッグやチワワとの類似から南米が原産であると従来から信じられてきました。しかし、近年のDNA鑑定でその説は否定され、現在はアフリカ原産のアフリカン・サンド・ドッグの子孫という説が有力とされています。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの見た目の特徴
チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、ヘアレスタイプとパウダーパフタイプに分けられます(各タイプの特徴は後述あり)。ヘアレスタイプは、立ち耳がほとんどですが、パウダーパフタイプは、垂れ耳の個体もいます。
体高は、オス28~33cm、メス23~30cm、体重は5.5kg以下が理想とされています。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの毛色・被毛の特徴は?
チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、頭部や足先、尻尾などの一部にしか被毛が生えていないヘアレスタイプが主流ですが、全身に長毛が生えているパウダーパフタイプもいます。ヘアレスタイプは細身の体に、まるでトリミングで整えたように、頭部と足先など体の末端にだけふわふわとした細い毛が生えています。一方、パウダーパフタイプは、全身をシングルコートの細い毛に覆われています。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの性格は?
チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、明朗快活で感受性が強く、繊細な性格をしています。また、飼い主に対して愛情深く従順で、非常に穏やかな性格です。一方で、警戒心が強く内向的で臆病な一面があります。攻撃性は低いものの、見知らぬ人に吠え立てることは少なくありません。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの飼い方について
ここでは、チャイニーズ・クレステッド・ドッグの飼い方のポイントを4つの観点からご紹介します。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグに必要とされる運動量
チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、激しい運動や多くの運動量をあまり必要としません。散歩は1日に20分程度で十分とされています。また、寒さには非常に弱いので、冬は室内での運動のみでも十分です。
そして、チャイニーズ・クレステッド・ドッグのヘアレスタイプは、皮膚が直接日光に当たってしまうので、散歩の際は紫外線対策が重要です。季節に合った衣類を着せてあげたり、乾燥防止のクリームを塗ってあげましょう。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグのブラッシング・お手入れ方法
長毛のパウダーパフタイプは、毛が細く絡まりやすいため、毛玉ができやすい状態にあります。肌を傷つけにくいピンブラシやコームを使い、週に2~3度くらいのブラッシングが理想とされています。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグのしつけのコツ
チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、穏やかで従順な性格なため、やんちゃで言うことを聞かない、攻撃的で人に危害を加えてしまうといった悩みは少ないでしょう。古くから愛玩目的で飼われていたため、人間の生活に馴染みやすく、家族同様の関係性を築けるでしょう。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグを飼う際の注意点
チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、小型犬のため、お出かけや旅行などの移動は気軽にできます。ただ、警戒心が強いため、子犬の頃から慣れさせておく必要があります。
また、穏やかで攻撃性は低いため、留守番や子供に対しての適応力もやや高めです。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの気を付けたい病気・ケガは?
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの平均寿命は、13〜15歳と小型犬としては平均的です。その寿命を全うしてもらうために、気をつけておきたい病気・ケガがあります。
- 虫歯などの口腔内の病気
- 骨折や脱臼
- 大腿骨骨頭壊死(レッグ・ペルテス)や肘・膝関節形成不全
チャイニーズ・クレステッド・ドッグのヘアレスタイプは、遺伝的に歯が少なく小さいことで知られています。そのため、1本の歯が虫歯になると周りの歯への伝染が早く、口腔内の病気を発症しやすいとされています。子犬の頃から、歯磨きの習慣を欠かさないようにしましょう。
また、チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、身軽でジャンプ力がある一方で、手足の骨が細く、骨折や脱臼をしやすいという傾向があります。高い所から飛び降りたり、ボールキャッチなどのスポーツの際は十分に気を配って無理をさせないように注意しましょう。
そして、大腿骨骨頭壊死(レッグ・ペルテス)や肘・膝関節形成不全は、小型犬全般がかかりやすい病気のため注意が必要です。歩き方や動作に異変を感じた際は、速やかに動物病院で診察を受けましょう。
愛犬のもしもに備えて保険に加入しましょう
あなたの愛犬をより長く大切に育てるために、ペット保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
いかがでしたか。今回は、チャイニーズ・クレステッド・ドッグの特徴や性格、飼い方のポイントなどを解説しました。日本では馴染みの少ない犬種ですが、古くから愛玩犬として親しまれ、穏やかで従順な性格のため飼いやすいことで知られています。一方で、チャイニーズ・クレステッド・ドッグだからこそかかりやすい病気や気をつけたいケガもあるので、愛犬のもしもに備えて保険に加入することも検討してみてはいかがでしょう。
犬種分類表
小型犬
- アーフェンピンシャー
- イタリアン・グレーハウンド
- オーストラリアン・シルキー・テリア
- オーストラリアン・テリア
- カニーンヘン・ダックスフンド
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- キング・チャールズ・スパニエル
- ケアーン・テリア
- シー・ズー
- シーリハム・テリア
- ジャック・ラッセル・テリア
- スカイ・テリア
- スキッパーキ
- ア行
- カ行
- サ行
- ダンディ・ディンモント・テリア
- チベタン・スパニエル
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
- チワワ
- 狆
- トイ・プードル
- トイ・マンチェスター・テリア
- 日本テリア
- ノーフォーク・テリア
- ノーリッチ・テリア
- パグ
- パピヨン
- ビション・フリーゼ
- プチ・バラバンソン
- ブリュッセル・グリフォン
- ペキニーズ
- ボーダー・テリア
- ポメラニアン
- ボロニーズ
- タ行
- ナ行
- ハ行
- マルチーズ
- マンチェスター・テリア
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
- ミニチュア・プードル
- ヨークシャー・テリア
- ラサ・アプソ
- レークランド・テリア
- ワイヤー・フォックス・テリア
- マ行
- ヤ行
- ラ行
- ワ行
中型犬
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
- アメリカン・フォックスハウンド
- イングリッシュ・コッカー・スパニエル
- イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウィペット
- ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
- ウェルシュ・コーギー
- ウェルシュ・コーギー・カーディガン
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ウェルシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウェルシュ・テリア
- エアデール・テリア
- オーストラリアン・キャトル・ドッグ
- オーストラリアン・ケルピー
- オーストラリアン・シェパード
- ア行
- 甲斐犬
- キースホンド/ジャーマン・ウルフスピッツ
- 紀州犬
- ケリー・ブルー・テリア
- コーイケルホンディエ
- コリア・ジンドー・ドッグ
- サモエド
- サルーキ
- シェットランド・シープドッグ
- 四国犬
- 柴犬(小柴・豆柴を含む)
- シャー・ペイ
- ジャーマン・ポインター
- スコティッシュ・テリア
- スタッフォードシャー・ブル・テリア
- スタンダード・シュナウザー
- スタンダード・ダックスフンド
- スタンダード・プードル
- チベタン・テリア
- チャウ・チャウ
- カ行
- サ行
- タ行
- 日本スピッツ
- バセット・ハウンド
- バセンジー
- ビアデッド・コリー
- ビーグル
- プーミー
- プーリー
- プチ・バセット・グリフォン・バンデーン
- ブリタニー・スパニエル
- ブル・テリア
- フレンチ・ブルドッグ
- ベドリントン・テリア
- ボーダー・コリー
- ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ
- ボストン・テリア
- 北海道犬
- ポリッシュ・ローランド・シープドッグ
- ミニ・オーストラリアン・ブルドッグ
- ミニチュア・ブル・テリア
- ナ行
- ハ行
- マ行
大型犬
- アイリッシュ・ウルフハウンド
- アイリッシュ・セター
- 秋田犬
- アフガン・ハウンド
- アメリカン・ピット・ブルテリア
- アラスカン・マラミュート
- イングリッシュ・セター
- イングリッシュ・ポインター
- オールド・イングリッシュ・シープドッグ
- カーリーコーテッド・レトリーバー
- グレート・デーン
- グレート・ピレニーズ
- グレーハウンド
- コーカサス・シープドッグ
- ゴードン・セター
- ゴールデン・レトリーバー
- ラフ・コリー
- ア行
- カ行
- シベリアン・ハスキー
- ジャーマン・シェパード・ドッグ
- ジャイアント・シュナウザー
- セント・バーナード
- ダルメシアン
- チェサピーク・ベイ・レトリーバー
- チベタン・マスティフ
- ドーベルマン
- ドゴ・アルヘンティーノ
- 土佐犬
- ナポリタン・マスティフ
- ニューファンドランド
- サ行
- タ行
- ナ行
- バーニーズ・マウンテン・ドッグ
- ハリア
- ブービエ・デ・フランダース
- フラットコーテッド・レトリーバー
- ブルドッグ
- ブルマスティフ
- ベルジアン・シェパード・ドッグ
- ボクサー
- ボルゾイ
- ホワイト・シェパード・ドッグ
- マスティフ
- ラージ・ミュンスターレンダー
- ラブラドール・レトリーバー
- レオンベルガー
- ローデシアン・リッジバック
- ロットワイラー
- ワイマラナー
- ハ行
- マ行
- ラ行
- ワ行
ミックス犬
- 両親の犬種が分かっている場合(上記表内に対象の犬種がある場合)、いずれか大きい型に分類します。
- 両親の犬種が不明の場合・両親のいずれかが不明の場合は、下記表のとおり分類します。
種類 |
生後8ヶ月未満 |
生後8ヶ月以上 |
||||
体重 |
6kg未満 |
6〜20kg未満 |
20kg以上 |
10kg未満 |
10〜20kg未満 |
20kg以上 |
分類 |
小型犬 |
中型犬 |
大型犬 |
小型犬 |
中型犬 |
大型犬 |
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