入ってはいけないペット保険の特徴とは?選び方や見分けるポイントなどを徹底解説
ペット保険とは、ペットが病気やケガで治療を受けた際に治療費の一部を補償してくれる保険のことです。ペット保険に入ることで万が一の際の強い味方になってくれますが、人間の保険よりも複雑になっているため、よくわからずに選んでしまう方も多いでしょう。
そこで今回は、入ってはいけないペット保険 の特徴についてお伝えします。そのほかにも、ペット保険に加入する前に知っておくべきポイントなども紹介するので、ペット保険を検討している方はぜひ最後までお読みください。
- 入ってはいけないペット保険の特徴とは?
- 絶対やめて!ペット保険の最悪な選び方
- ペット保険に加入する前に知っておくべきポイント
- 入った方が良いペット保険の特徴はある?
- 愛犬・愛猫のもしもに備えて保険に加入しましょう
- まとめ
入ってはいけないペット保険の特徴とは?
早速、入ってはいけないペット保険の特徴を8つご紹介します。検討しているペット保険で一つでも当てはまるものがあれば、考え直すようにしてくださいね。
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1,かかりやすい疾患が補償対象外
ペット保険では「免責事由(保険会社が保険金を支払わなくて良い条件)」が定められており、補償の対象外となる疾患が会社ごとに定められています。補償対象外となる疾患にかかっても保険金が下りないので注意が必要です。
例えば以下のような項目は免責事由にしている会社がほとんどですよ。
- ワクチン接種などの予防医療
- 妊娠、去勢などに係る費用
- サプリメントなどの医薬部外品費用
- 遺伝性疾患など
また保険会社によっては、ヘルニアや歯周病などペットが比較的かかりやすい病気も対象外にしているところもあるのでよくチェックするようにしてくださいね。
2,終身継続ができない
最近は少なくなりましたが、ペット保険のなかには終身継続できないプランもあります。
ペット保険における終身継続とは「更新時の年齢制限がない」ということで、終身継続ができないプランでは更新できる年齢の上限が決まっています。
ほとんどのペット保険では新規加入にも年齢制限があるため、シニア期のペットが新規加入できる保険はほぼありません。高齢期になればなるほど、保険が必要になる機会は増えるので、終身継続ができるペット保険を選ぶようにしてくださいね。
3,高齢になったときの保険料が高額になる
ペット保険は基本的に10歳までの保険料は安く設定されていますが、10歳をすぎると金額が上がるところが多くみられます。料金の上がり方は保険会社によって異なりますが、1年ごとに1〜2万円ほど高くなるところもあります。シニア期になった際の保険料が高額になるペット保険は選ばないようにしてくださいね。
4,更新時に新しい条件を追加されたり更新を拒否したりする
ペット保険によっては病気やケガで保険を利用すると、更新自体を拒否したり発症した部位を不担保にするなど更新時に新たな条件が追加されることがあります。ペットの健康状態に関する告知義務違反があった場合だと仕方ないですが、基本的に更新時の条件追加がないペット保険を選ぶと安心ですよ。
5,慢性の疾患で使用できない
数多くあるペット保険のなかには、心臓病や腎臓病といった慢性疾患になった際に利用ができないものが存在します。慢性疾患はシニア期のペットがなりやすく、生涯をかけて付き合っていかなければいけない病気です。そのため、慢性疾患が補償対象外だったりといったペット保険は避けるのが良いでしょう。
6,利用回数で保険料が割増される
ペット保険の利用回数が多い場合、翌年の更新時に保険料が割増で請求されることがあります。このタイプのペット保険は、1年間に使用した回数によって翌年の保険料が上がったり下がったりするケースがほとんどです。この場合愛犬が健康なときはお得ですが、使用回数が一定数を超えると保険料が割増になるというデメリットがあります。
そうすると「利用回数が上がってしまうから一回病院に連れて行かずに様子をみよう」といった考えになってしまう飼い主さんもいるかもしれません。こうなると本末転倒ですよね。利用回数によって1年間の保険料が変動するペット保険は、通院が多くなる病気にかかりやすいペットにはおすすめできません。
7,営業停止になりそうな保険会社のペット保険
ペット保険のなかには、行政処分を受けて営業停止になったため保険金が支払われていないケースが実際に起こっています。行政処分をその会社が受けるかどうかは事前には分かりませんが、口コミなどを確認し、なるべく信頼性の高いペット保険会社を選ぶようにしましょう。ペット保険会社が営業停止になってしまった場合は、満期を迎えた保険の更新ができなってしまいます。そのため、高齢期のペットや病歴を持っているペットは他のペット保険に加入できない可能性もあります。最悪の事態に陥らないためにも、事前に保険会社の口コミや評判などは確認しておくようにしましょう。
絶対やめて!ペット保険の最悪な選び方
ここからは、ペット保険の最悪な選び方についてお伝えします。偏った情報で加入するペット保険を決めないためにも、選び方をしっかりチェックするようにしてくださいね。
1,知名度や印象で決める
商品を選ぶ際に、一般的には大手のブランドや知名度の高い企業を選ぶことが安心材料となります。しかし、例えばペット保険の場合、利用者の多さだけでなく、それぞれの保険会社が持つ特徴や条件も考慮する必要があります。
保険商品にはそれぞれメリットとデメリットが存在します。そのため、保険会社の公式情報や契約条件を確認することが重要です。もっと手軽に比較したい場合は、ペット保険比較サイトを活用し、補償内容や条件などをじっくり検討することが大切です。
2,口コミを確認せずに決める
ペット保険会社を選ぶ際には、口コミや評判を確認せずに決めるのはNGです。
自分のペットと同じ品種の補償ケースを調べてみたり、良い口コミだけでなく悪い口コミもチェックするようにしてください。そうすれば、冷静に比較できるので自分に合ったベストなペット保険を選べますよ!
3,重要事項説明書や約款を読まずに決める
重要事項説明書や約款を読まずにペット保険を決めるのも、悪い選び方です。
保険会社は契約の更新や保険金支払いを約款に基づいて行います。重要事項説明書では特に注意すべき点や確認すべき内容が提示されており、約款では細かい規定が示されています。文章が長くて理解しにくいこともあるかもしれませんが、トラブルを避けるためにも加入前に重要事項説明書と約款の両方を確認し、納得した上で保険に加入することが大切です。
また、項目でわからないことや気になる点が見つかったら、保険会社に問い合わせをすることも大切ですよ。
ペット保険に加入する前に知っておくべきポイント
続いて、ペット保険に加入する前に知っておくべきポイントをご紹介します。
事前に知っておくことで、ペット保険加入後に後悔する可能性が低くなりますよ!
動物病院での治療費用の目安
実際に動物病院での治療費用の目安をみていきましょう。
例えばシニア期のペットがかかりやすい心臓病の場合、検査や投薬で月間約1万〜4万円程度、手術は約70〜150万円程度になります。この金額は最低金額なので、手術や入院が必要な場合は一度に数万円の治療費が必要になります。ペット保険に加入していれば5〜7割は保険が負担をしてくれるので、金額の負担は一気に減りますよ。
また犬猫ともにかかりやすい慢性疾患の腎臓病については、通院治療の場合毎月数千円から1〜2万円程度かかります。大体トータルで完治するまでは5〜15万円ほどかかるとされています。
このように、思った以上にペットがかかりやすい病気の治療費は高額になりますよ。
ペット保険で補償されないもの一覧
ここからはペット保険で補償されないものをみていきましょう。
【主な補償対象外となる治療例】
- 既往症・先天性異常
-
ワクチンなど予防接種により予防できる病気
(犬ジステンパーウイルス感染症・狂犬病・フィラリア感染症など) -
妊娠、出産にかかわる費用
(妊娠・出産・流産やそれらによる症状) -
保険制度運営上ケガ・病気にあたらないもの
(去勢・避妊手術・歯石取り・耳掃除・爪切りなど) -
予防費用
(マイクロチップの装飾費用・予防目的の診療費) -
検査費用
(健康診断費用など) -
健康食品、医薬部外品
(サプリメント・シャンプーなど) -
代替医療など
(中国医学・アロマセラピー・温泉療法など)
上記の項目は、ほとんどのペット保険会社で補償対象外になっています。
しかしペット保険会社によって項目に差があるので、補償対象外となる治療例はきちんとチェックするようにしてくださいね。
入った方が良いペット保険の特徴はある?
ここまでは入ってはいけないペット保険の特徴についてお伝えしました。続いては入ったほうが良いペット保険の特徴についてお伝えします。
先ほどもお話したように、ペット保険はペットの加齢とともに保険料が上がりますが、ペット保険によっては値上がりの幅がゆるやかなプランもあります。金銭的に負担にならないように、値上がりの幅がゆるやかな保険を選ぶのが良いでしょう。
また待機期間や免責金額が設定されていないペット保険を選ぶのもおすすめです。
待機期間が長いと、病院にかかっても補償されない場合もあります。さらに免責金額が決まっていると、その金額以下の治療費の場合は全額負担しなければいけなくなりますよ。
そのほかにも、保険金請求方法が簡単だったり特約などの付帯サービスが充実しているペット保険を選ぶのもおすすめです。
愛犬・愛猫のもしもに備えて保険に加入しましょう
ペットの病気やケガは、予兆なくいきなりやってくることもあります。突然の手術で高額な医療費がかかる場合もあるでしょう。
そんな愛犬・愛猫の"もしも"の時のために、高額になりがちなペットの診療費に備えることで、いざという時に十分な治療を受けさせることができます。
先ほど述べたように、ペット保険にはさまざまな種類やコースがあります。
いぬとねこの保険 保険料例
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まとめ
今回は入ってはいけないペット保険について詳しく解説しました。
ペット保険は複雑なところもありますが、きちんと内容を理解すればいざというときの心強い味方になってくれます。ペット保険にはさまざまなプランがあり、どれも補償内容が異なるので、ペットがかかりやすい病気を理解し、必要性に応じたペット保険を選べるようにしましょう。