アメリカンコッカースパニエルはどんな犬種?特徴や性格、しつけ方を解説|犬の保険
大きな垂れ耳に優しいルックス、くるんとした毛並みが魅力的なアメリカンコッカースパニエル。ディズニー映画「わんわん物語」の主役、レディのモデルになったこともあり、世界中の人から愛されている犬種です。
この記事では、アメリカンコッカースパニエルの性格や特徴・飼い方・しつけの仕方や、かかりやすい病気を解説します。おすすめのペット保険についても紹介しているため、アメリカンコッカースパニエルのお迎えを検討している方はぜひご覧ください。
- アメリカンコッカースパニエルとはどんな犬?
- アメリカンコッカースパニエルの特徴は?
- アメリカンコッカースパニエルの飼い方・日々のお世話について
- アメリカンコッカースパニエルの気を付けたい病気は?
- 愛犬のもしもに備えて保険に加入しましょう
- まとめ
アメリカンコッカースパニエルとはどんな犬?
アメリカンコッカースパニエル(American Cocker Spaniel)は、中型犬に分類されていますが、鳥猟犬の中で最も小型の犬種です。「コッカー」とはヤマギシ(woodcock)という鳥のことで、そこから名前も由来しています。原産国はアメリカです。
アメリカンコッカースパニエルの平均寿命は12〜15歳となっており、中型犬の平均寿命は10〜14歳といわれているので、中型犬の中では、やや寿命が長い方だといえますね。
アメリカンコッカースパニエルの歴史・起源について
アメリカンコッカースパニエルのようなスパニエル系の犬の歴史は古く、14世紀の時点で、祖先犬の存在が確認されています。
アメリカンコッカースパニエルのもともとのルーツは、イングリッシュコッカースパニエルからきています。1620年、メイフラワー号でイギリスからアメリカへ移住した清教徒が犬を持ち込んだのが最初といわれています。
そのイングリッシュコッカースパニエルの中から、愛玩犬向きの個体が選抜され、アメリカンコッカースパニエルの土台となりました。
「コッカー」の名はヤマギシという鳥を意味しています。
アメリカでは、現在も実猟が行われていますが、アメリカンコッカースパニエルは猟犬としてではなく、愛玩犬として改良が続けられました。
その結果、イングリッシュコッカースパニエルとは異なる顔立ちや装飾的な被毛が目立つようになり、18世紀以降はドッグショーで活躍する犬となりました。
1935年に、アメリカンケンネルクラブでは、イングリッシュコッカースパニエルとアメリカンコッカースパニエルを別の犬種であると決定。1968年には、イギリスでもアメリカと同じように、アメリカンコッカースパニエルとして認定を受けています。
アメリカンコッカースパニエルの特徴は?
見た目や被毛の美しさから、ドッグショーでも人気のアメリカンコッカースパニエル。具体的にどのような特徴があるのでしょうか。
ここからは、アメリカンコッカースパニエルの見た目や毛色、性格の特徴について詳しく解説します。
見た目の特徴
アメリカンコッカースパニエルは、体全体が豪華な被毛で覆われており、とても華やかな立ち姿をしています。顎下まで伸びている長い垂れ耳や、ドーム状の頭蓋も特徴的です。
ルーツが鳥猟犬なこともあり、しっかりとした筋肉質な体つきをしています。
アメリカンコッカースパニエルの目元の彫りは深く、まんまるで潤んだ瞳をしています。
毛色・被毛の特徴
アメリカンコッカースパニエルはダブルコートの長毛種で、「ストレートタイプ」と「ウェーブタイプ」に分かれています。被毛はシルクのように滑らかな毛並みをしています。
アメリカンコッカースパニエルは、認められている毛色が多い犬種です。
ブラック、ブラウン、レッド、クリームをベースカラーとし、色の濃淡も個体によってさまざまです。単色以外にも、タン・ポイントと呼ばれる違う色の班のある犬や、パティーカラーと呼ばれる2色以上の毛色、トライカラーと呼ばれる黒と白と茶色の3色の毛色を持つ個体もいます。
性格の特徴
アメリカンコッカースパニエルは、アメリカでは「メリー・コッカー(陽気なコッカー)」と呼ばれるほど、明るくて活発な性格をしています。飼い主さんや家族だけでなく、他の人や犬に対してもフレンドリーなので、初心者さんにもおすすめできる犬種です。
また、無駄吠えも少ない犬種なので、集合住宅での飼育も安心です。
また、もともと鳥猟犬なこともあり、注意力や集中力があるので、しつけにも困らないでしょう。好奇心旺盛で遊ぶことが大好き。一般的に、オスの方がメスより甘えん坊で、メスは比較的温厚な個体が多いといわれています。一緒にたくさん遊びたい方はオス、穏やかで無駄吠えが少ない子を好む方はメスがおすすめですよ。
しかし、スパニエル系であることから、急に攻撃的になる個体も稀にいます。
アメリカンコッカースパニエルを飼う上では心得ておくようにしましょう。
アメリカンコッカースパニエルの飼い方・日々のお世話について
陽気で明るいアメリカンコッカースパニエルを迎え入れた際には、どのように暮らしていけばいいのでしょうか。ここからは、アメリカンコッカースパニエルの日々のお手入れや、すつけ方などについて解説していきます。
1:運動
アメリカンコッカースパニエルはもともと鳥猟犬であったことから、運動しなければすぐに肥満になってしまう犬種です。運動が大好きでスタミナも十分なので、毎日の運動習慣を作ってあげましょう。朝晩2回で30〜40分程度のおっさんぽが理想的です。天候が悪い日は、室内でも遊んであげましょう。他の犬との交流も大好きなので、定期的にドッグランにも連れて行ってあげてくださいね。
ただし、アメリカンコッカースパニエルは、ダブルコートがゆえに暑さに弱い犬種です。
夏場は熱中症対策をしっかり行った上で運動させましょう。
また、アメリカンコッカースパニエルのチャームポイントである長い垂れ耳は、時に運動の邪魔になってしまうこともあります。そんな時は、邪魔にならないようにスヌード(耳カバー)をつけてあげましょう。
2:ブラッシング・お手入れ方法
アメリカンコッカースパニエルの被毛は、量が多いことに加え、1本1本が非常に細いので、日々のブラッシングが必要です。抜け毛を除去しないまま放置してしまうと、部屋が散らかるだけでなく、抜け毛が絡んで毛玉になってしまいます。
後から大変なことにならないためにも、ブラッシングは毎日行うようにしてください。
また、アメリカンコッカースパニエルの毛はカットしないと伸び続けるので、定期的なトリミングが必要です。色々なカットスタイルがあるので、愛犬に似合うカットスタイルを見つけてあげてくださいね。
3:しつけ・訓練方法
アメリカンコッカースパニエルは、穏やかで飼い主さんに従順なので、しつけも難しくない犬種です。活発で遊ぶことが大好きなので、「待て」や「おあずけ」などの基本的な指示も、遊びながら教えるのがおすすめです。
アメリカンコッカースパニエルのしつけのコツは、とにかくできたら褒めてあげることです。飼い主さんを喜ばせたいと思い、しつけにもすんなり応えてくれるでしょう。
間違っても怒鳴ったり、きつく責め立てるのはやめてください。
アメリカンコッカースパニエルは臆病な面もあるので、トラウマを抱えてしまうかもしれません。
アメリカンコッカースパニエルの気を付けたい病気は?
チェリー・アイ
目頭にある第三眼瞼が飛び出している状態がさくらんぼに見えることから「チェリーアイ」と呼ばれる疾患です。このかたまりに炎症がおこると目を気にして擦ったり、充血してしまうことがあります。一般には、1歳未満の若い犬が発症することが多い疾患です。
白内障
白内障とは、目の中でレンズの役割を果たしている「水晶体」が混濁した状態をいいます。 混濁の範囲が広がってくると視覚に影響が出てきて、やがて目が見えない状態になります。 早期発見が重要になってくる疾患なので、薄暗い部屋だと動きたがらなかったり、物にぶつかるなどの症状がみられたら白内障を疑うようにしましょう。
外耳炎
アメリカンコッカースパニエルは垂れ耳で耳がムレやすいため、外耳炎にかかりやすい犬種です。外耳炎とは、耳垢などで起こる外耳の炎症です。外耳炎を防ぐためには、日々の耳掃除が重要なので、こまめにお手入れをしてあげるようにしましょう。
脂漏症
脂漏性とは、皮膚の新陳代謝が異常に早くなり、全身の皮脂腺の分泌が過剰になったり、皮膚の角化が異常になった状態をいいます。主な症状としては、皮膚がベタついたり、体臭が強くなる、痒がる、脱毛などが見られます。予防法は確立されていないので、症状が見られた場合は病院へ連れていきましょう。
愛犬のもしもに備えて保険に加入しましょう
アメリカンコッカースパニエルは、長い耳や豊かな被毛の関係から、かかりやすい病気が少なくありません。また、病気やケガによっては、長期的な通院や高額な外科治療が必要になることもあるでしょう。そんな愛犬のもしもの事態に備えて、ペット保険に入ることがおすすめです。
いぬとねこの保険 保険料例
※ネクストとライトは、50%プラン・月払・インターネット割引・免責額適用特約セットの場合。ミニは70%プランのみ。インターネット割引は継続時には適用されません
まとめ
今回は、アメリカンコッカースパニエルについて、その特徴や飼い方・しつけ方のコツ、かかりやすい病気などを解説しました。
陽気で明るく、世界中で愛されているアメリカンコッカースパニエル。アメリカンコッカースパニエルと長く暮らすためには、かかりやすい病気を理解し、対策をすることが重要です。万が一の時には、高額な医療費が発生するかもしれません。ペット保険に加入することで、緊急事態にも冷静に対応できます。ペット保険にはさまざまなプランがあるため、ご自身の予算やニーズに合った適切なものを選びましょう。
犬種分類表
小型犬
- アーフェンピンシャー
- イタリアン・グレーハウンド
- オーストラリアン・シルキー・テリア
- オーストラリアン・テリア
- カニーンヘン・ダックスフンド
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- キング・チャールズ・スパニエル
- ケアーン・テリア
- シー・ズー
- シーリハム・テリア
- ジャック・ラッセル・テリア
- スカイ・テリア
- スキッパーキ
- ア行
- カ行
- サ行
- ダンディ・ディンモント・テリア
- チベタン・スパニエル
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
- チワワ
- 狆
- トイ・プードル
- トイ・マンチェスター・テリア
- 日本テリア
- ノーフォーク・テリア
- ノーリッチ・テリア
- パグ
- パピヨン
- ビション・フリーゼ
- プチ・バラバンソン
- ブリュッセル・グリフォン
- ペキニーズ
- ボーダー・テリア
- ポメラニアン
- ボロニーズ
- タ行
- ナ行
- ハ行
- マルチーズ
- マンチェスター・テリア
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
- ミニチュア・プードル
- ヨークシャー・テリア
- ラサ・アプソ
- レークランド・テリア
- ワイヤー・フォックス・テリア
- マ行
- ヤ行
- ラ行
- ワ行
中型犬
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
- アメリカン・フォックスハウンド
- イングリッシュ・コッカー・スパニエル
- イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウィペット
- ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
- ウェルシュ・コーギー
- ウェルシュ・コーギー・カーディガン
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ウェルシュ・スプリンガー・スパニエル
- ウェルシュ・テリア
- エアデール・テリア
- オーストラリアン・キャトル・ドッグ
- オーストラリアン・ケルピー
- オーストラリアン・シェパード
- ア行
- 甲斐犬
- キースホンド/ジャーマン・ウルフスピッツ
- 紀州犬
- ケリー・ブルー・テリア
- コーイケルホンディエ
- コリア・ジンドー・ドッグ
- サモエド
- サルーキ
- シェットランド・シープドッグ
- 四国犬
- 柴犬(小柴・豆柴を含む)
- シャー・ペイ
- ジャーマン・ポインター
- スコティッシュ・テリア
- スタッフォードシャー・ブル・テリア
- スタンダード・シュナウザー
- スタンダード・ダックスフンド
- スタンダード・プードル
- チベタン・テリア
- チャウ・チャウ
- カ行
- サ行
- タ行
- 日本スピッツ
- バセット・ハウンド
- バセンジー
- ビアデッド・コリー
- ビーグル
- プーミー
- プーリー
- プチ・バセット・グリフォン・バンデーン
- ブリタニー・スパニエル
- ブル・テリア
- フレンチ・ブルドッグ
- ベドリントン・テリア
- ボーダー・コリー
- ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ
- ボストン・テリア
- 北海道犬
- ポリッシュ・ローランド・シープドッグ
- ミニ・オーストラリアン・ブルドッグ
- ミニチュア・ブル・テリア
- ナ行
- ハ行
- マ行
大型犬
- アイリッシュ・ウルフハウンド
- アイリッシュ・セター
- 秋田犬
- アフガン・ハウンド
- アメリカン・ピット・ブルテリア
- アラスカン・マラミュート
- イングリッシュ・セター
- イングリッシュ・ポインター
- オールド・イングリッシュ・シープドッグ
- カーリーコーテッド・レトリーバー
- グレート・デーン
- グレート・ピレニーズ
- グレーハウンド
- コーカサス・シープドッグ
- ゴードン・セター
- ゴールデン・レトリーバー
- ラフ・コリー
- ア行
- カ行
- シベリアン・ハスキー
- ジャーマン・シェパード・ドッグ
- ジャイアント・シュナウザー
- セント・バーナード
- ダルメシアン
- チェサピーク・ベイ・レトリーバー
- チベタン・マスティフ
- ドーベルマン
- ドゴ・アルヘンティーノ
- 土佐犬
- ナポリタン・マスティフ
- ニューファンドランド
- サ行
- タ行
- ナ行
- バーニーズ・マウンテン・ドッグ
- ハリア
- ブービエ・デ・フランダース
- フラットコーテッド・レトリーバー
- ブルドッグ
- ブルマスティフ
- ベルジアン・シェパード・ドッグ
- ボクサー
- ボルゾイ
- ホワイト・シェパード・ドッグ
- マスティフ
- ラージ・ミュンスターレンダー
- ラブラドール・レトリーバー
- レオンベルガー
- ローデシアン・リッジバック
- ロットワイラー
- ワイマラナー
- ハ行
- マ行
- ラ行
- ワ行
ミックス犬
- 両親の犬種が分かっている場合(上記表内に対象の犬種がある場合)、いずれか大きい型に分類します。
- 両親の犬種が不明の場合・両親のいずれかが不明の場合は、下記表のとおり分類します。
種類 |
生後8ヶ月未満 |
生後8ヶ月以上 |
||||
体重 |
6kg未満 |
6〜20kg未満 |
20kg以上 |
10kg未満 |
10〜20kg未満 |
20kg以上 |
分類 |
小型犬 |
中型犬 |
大型犬 |
小型犬 |
中型犬 |
大型犬 |
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