シェットランド・シープドッグの保険 | 特徴や性格、飼い方、しつけ方を解説！

シェットランド・シープドッグの特徴は？

シェットランド・シープドッグは「シェルティ」という愛称で親しまれています。牧羊犬として活躍してきた歴史を持ち、賢さと飼い主への従順さ、愛情深さから、世界中で人気の犬種です。

以下では、シェットランド・シープドッグの特徴について解説します。

• 容姿
• 体格やサイズ
• 被毛・毛色
• 平均寿命

①容姿

シェットランド・シープドッグは、ふさふさした毛並みと穏やかな表情が特徴的です。長い鼻と尾を持ち、耳は前を向いており、先端が折れている個体が理想とされています。ラフ・コリーとよく似ていますが、血統書上はまったく別の犬種であり、ラフ・コリーを小型化した犬種ではありません。

②体格やサイズ

シェットランド・シープドッグは、筋肉質で身軽な体格を持っています。被毛が長いためサイズが大きく見えますが、実際は小型犬です。

サイズの目安は以下のとおりです。

• 体高：約35～41cm
• 体重：約6～7kg

日本では、体高が33cm未満、あるいは40.5cmを超える個体については、望ましくないとされています。シェットランド・シープドッグは、現在でもサイズが安定していません。そのため、繁殖犬の基準となるスタンダードについては、サイズについて厳しい規定が設けられています。

③被毛・毛色

シェットランド・シープドッグの被毛は、ダブルコートで毛量が多いのが特徴です。
毛色のバリエーションも豊富で、セーブル＆ホワイト、トライカラー（ブラック＆ホワイト＆タン）、ブルーマール＆タン（ブルーマール）のほか、タンが入らないバイブラックとバイブルーが存在します。ブルーマールとバイブルーについては、青い目が認められています。
首や胸、フリル、脚、尾の部分に白いマーキングが入っていることがほとんどです。模様の入り方や色の割合によって、同じカラーでも印象が大きく異なります。

ほかにも、セーブルマールやセーブルマール＆ホワイト、ブルー＆ホワイト＆タンなどの毛色もありますが、遺伝疾患や奇形が起こる可能性が高い「ミスカラー」として、公認されていません。

④平均寿命

シェットランド・シープドッグの平均寿命は約12〜13歳です。比較的丈夫な犬種で、平均より長生きする個体も多く存在します。シェットランド・シープドッグを長く大切に育てるためには、体調管理と適度な運動が欠かせません。

シェットランド・シープドッグの性格は？

シェットランド・シープドッグが高い人気を誇る理由の1つは、その性格です。ここでは、シェットランド・シープドッグの性格について解説します。

従順で知性がある

シェットランド・シープドッグは、飼い主に対して従順であり、高い知性を持ちます。状況を判断して行動でき、しつけもすぐに覚えてくれるでしょう。家族に対しては非常に甘えん坊で、長時間の留守番がストレスになってしまうことも多いです。

また、状況判断能力が高いがゆえに、我慢してストレスを溜め込んでしまいがちです。我慢強く繊細な一面がある点に注意しましょう。

警戒心が強い

家族には深い愛情を見せるシェットランド・シープドッグですが、牧羊犬の素質があり、警戒心が強いという一面もあります。番犬として活躍する一方、知らない人やほかの犬に無駄吠えしてしまうことがあるため、注意が必要です。家族以外に懐かないことが多く、子犬のうちから家族以外の人と関わる機会を設け、慣れさせるようにしましょう。

シェットランド・シープドッグの歴史や起源

シェットランド・シープドッグは、スコットランドのシェットランド諸島原産の牧羊犬です。その起源は、スピッツやスパニエルから作出された牧羊犬と考えられています。シェットランド諸島は、気候が不安定で土地がやせており、牧草地も狭いという特徴がありました。そのサイズに適応できるよう、シェットランド・シープドッグの小型化が進んだとされています。シェットランド・シープドッグは、家畜を誘導して移動させる役割ではなく、家畜が畑に侵入して作物を荒らさないよう、吠えて警戒する役割を担っていました。

長期にわたってシェットランド諸島のみで繁殖していましたが、19世紀後半にイギリスの海軍によってイギリスに持ち帰られます。一時はラフ・コリーとの交配によってサイズが大きくなりますが、その後ポメラニアンやキャバリアなどとの交配により、再び小型化します。一時は「シェットランド・コリー」と呼ばれていたものの、ラフ・コリーの犬種団体の反対により、「シェットランド・シープドッグ」と名付けられました。

20世紀になると、その可愛らしい見た目や賢さ、愛情深さなどから、世界中で人気を博します。現在では、牧羊犬として使われることはほとんどなくなりましたが、その高い能力を活かし、アジリティやオビディエンスで活躍しています。

シェットランド・シープドッグの飼い方とポイント

シェットランド・シープドッグは、飼い主に懐きしつけも覚えやすいため、比較的飼いやすい犬種です。しかし、しつけを間違えると問題行動を起こす可能性や、ほかの人や犬に吠えやすいという性質があります。

ここでは、シェットランド・シープドッグを飼う際に押さえておきたいポイントについて解説します。

コミュニケーションや運動について

シェットランド・シープドッグは体力があり、牧羊犬だったことから体を動かすことを好みます。1日に1時間以上はお散歩させ、家族とのコミュニケーションの一環として、遊びや訓練を取り入れることがおすすめです。

運動不足でストレスが溜まると、無駄吠えの原因になります。時々公園やドッグランに連れて行き、思い切り走る機会を与えることも大切です。

しつけ方について

シェットランド・シープドッグは、賢くしつけを簡単に覚えてくれます。しかし、知能が高いゆえに、自身に都合の良いことをすぐに覚えてしまう点には注意が必要です。吠えた時になでて落ち着かせようとしたり、おやつをあげてなだめようとしたりすると、ご褒美をもらうために問題行動を起こしてしまう可能性があります。扱いを変えることなく、常に一貫した態度で接することが大切です。

また、繊細な一面があるため、叱ると落ち込んでしまったり、臆病になったりしてしまいます。失敗を叱るより、できたことを褒めてあげましょう。

飼育環境について

シェットランド・シープドッグは、吠えて畑を守っていたこともあり、吠えやすい犬種です。比較的大きな声で吠えるため、ある程度吠えても問題ない環境で育てることが望ましいでしょう。集合住宅で飼育する際は、伏せや待てなど、落ち着かせるためのしつけを覚えさせることが大切です。庭に放す際は、外を通る人に吠えたり噛んだりしないよう、配慮が欠かせません。

また、被毛が多く暑さに弱いため、夏場の空調管理は必須です。

さらに、入ると危ない場所には丈夫な仕切りを設置したり、噛まれると危ないコードや家具などには噛み防止用の塗布剤を塗ったりなど、安全対策を徹底しましょう。

お手入れについて

シェットランド・シープドッグは、ダブルコートで抜け毛が多い犬種です。特に換毛期は、毎日ブラッシングを行いましょう。特に胸の毛が絡まりやすいため、丁寧にブラッシングしてください。

被毛が伸び続けるわけではないため、トリミングは不要です。刈った部分の毛がなかなか生えてこない個体もいるため、トリミングをする場合は足やお尻、お腹など、汚れやすい部分のみのトリミングにとどめましょう。

シャンプーは月に1〜2回ほど行いましょう。毛をしっかり乾かさないと皮膚病の原因になるため、ドライヤーでしっかり乾かしてください。

シェットランド・シープドッグのかかりやすい病気

シェットランド・シープドッグは、以下のような病気にかかりやすい犬種です。

• コリーアイ症候群
• てんかん
• 皮膚疾患
• 関節疾患
• 進行性網膜委縮症
• 甲状腺機能低下症

コリーアイ症候群は、眼の発育に異常をきたす先天性の疾患です。軽度のものから、失明につながる重度のものまで、症状には個体差があります。シェットランド・シープドッグの場合、コリーよりも軽度であるケースが多いです。

また、シェットランド・シープドッグは遺伝的にてんかんになりやすいと言われています。

さらに、免疫介在性による「エリテマトーデス」や、血流障害による「犬家族性皮膚筋炎」、淡色の被毛が正常に育たない「淡色被毛脱毛症」など、さまざまな皮膚疾患にも注意が必要です。

ほかにも、膝蓋骨脱臼や股関節形成不全、関節リウマチなどの関節疾患が起こりやすい犬種とされています。

進行性網膜萎縮症は、網膜の働きに異常をきたし、暗いところで目が見えにくくなる遺伝性の病気です。

甲状腺機能低下症は、その名のとおり甲状腺の機能が低下することで、体重減少や脱毛といったさまざまな症状を引き起こします。発症すると、生涯にわたって投薬治療を行うことが必要です。

このように、シェットランド・シープドッグはさまざまな病気にかかりやすく、特に遺伝疾患が多い点に注意しなければなりません。

シェットランド・シープドッグと長く過ごすなら、ペット保険に入るのが安心

さまざまな病気に注意しなければならないシェットランド・シープドッグだからこそ、万が一の事態に備えられるよう、万全な対策が必要です。病気によっては、入院や長期にわたる通院が必要になり、高額な費用がかかる可能性があります。

ペットには、人間のような公的な保険制度が存在しません。そのため、基本的には全額飼い主の自己負担となります。ペット保険に加入すれば、もしものことがあっても安心して対応できます。

ペット保険にはさまざまなプランがあります。予算やニーズに合わせて、適切なものを選びましょう。なお、遺伝疾患を保険対象外としているケースが多いです。そのため、保険を選ぶ際は、遺伝疾患以外の病気をどのくらいカバーしているかを重視しましょう。

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まとめ

今回は、シェットランド・シープドッグの特徴や性格、飼い方やかかりやすい病気などを解説しました。穏やかで上品な見た目と、賢く愛情深い性格から、世界中で人気の高いシェットランド・シープドッグ。さまざまな病気にかかるリスクがあるため、シェットランド・シープドッグを飼う際は、ペット保険に加入することがおすすめです。ペット保険には複数のプランがあるため、ライフスタイルや予算などのニーズに合わせて、適切なものを選びましょう。