犬の基本のしつけ方 最低限必要な事やしつけのポイント・注意点を解説
「犬を飼いたい!」と思ってはいるものの、初めて飼う場合は、どのようにしつけをすればいいのかわからない方が多いのではないでしょうか。しつけをきちんと行わなければ、自分自身が快適に過ごせないだけでなく、近隣の住民に迷惑をかけてしまうこともあります。
そこで今回は、犬の基本のしつけ方についてご紹介します。
最低限必要なことや、しつけのポイント・注意点を詳しく解説していくので、ぜひ最後までお読みください。
犬のしつけが必要な理由
しつけとは、ペットが人間社会の中で、飼い主さんと共に幸せに暮らすためのマナーを学ぶことです。きちんとしたしつけを行わなければ、無駄吠えや噛みつきなどの多くの問題行動を起こしてしまう問題犬になってしまい、人間社会で暮らすことが困難になってしまう可能性があります。ペットのしつけは簡単なものではありませんが、適切なしつけを行うことで、ペットも飼い主さんも周りの人たちも幸せになれます。
人間社会でペットが楽しく暮らせるように、適切なしつけを行いましょう。
最低限学習させたい犬のしつけ
ペットと飼い主さんが快適な生活を送るために最低限必要なしつけを11個ご紹介します。
①まずはうるさい環境に慣れさせる
飼い始めた直後は、新しい環境に慣れさせることを第一に考えてあげましょう。
母犬と離れたことに加え、家族の構いすぎで子犬が睡眠不足になってしまうことがあります。迎え入れたばかりの頃は、環境の大きな変化により、精神的・肉体的ストレスが重なって子犬が最も体調を崩しやすい時期です。寝ている間は邪魔をすることなくたっぷりと眠らせてあげましょう。構いすぎることはせずに、子犬が自分から寄ってきた時は、優しくなでて安心させてあげてください。
夜泣きをする際のポイント
子犬は1頭で寝ることに慣れていないので、夜に部屋で一人ぼっちになると、不安から夜泣きをしてしまいます。家に迎えて数日は、子犬が眠るまでそばにいてあげたり、一緒の寝室にしてあげるなど、寂しがらないようにしてあげましょう。
また、お気に入りのおもちゃや飼い主さんの匂いがするタオルケットなどを寝床に入れてあげるのもおすすめです。
②アイコンタクトを取る
アイコンタクトは全てのしつけを教える基礎として欠かせないものです。
単純に犬と目を合わせるだけではなく、「注目させる」というのがポイントになります。
「注目させる」ことを教えておくと、道路で飛び出しそうになっているところを呼び止めたり、お散歩中に他の犬に飛びかかろうとしているのをやめさせたりと、問題行動の防止にもつながります。
飼い主さんの合図に反応し、目を合わせて初めて、犬は命令を聞く態勢になります。
よって、愛犬との信頼関係を作る際には、アイコンタクトができることが必要不可欠です。
アイコンタクトの練習の第一歩として、まずはしっかりと自分の名前を覚えてもらいましょう。名前を呼ぶ際には「〇〇ちゃん」「〇〇くん」などの呼び方はせずに、家族で統一した呼び方にすると、スムーズに自分の名前を認識してくれます。
犬とアイコンタクトを取る際のポイント
アイコンタクトの練習をする際には、「名前を呼ばれたらいいことがある」という印象を愛犬に持ってもらうことがポイントです。おやつやお散歩の時など、愛犬にとって嬉しいことがある時に目を見て名前を呼ぶようにします。これを繰り返すことで、名前を呼ぶと何かいいことがあると認識し、飼い主さんを見るようになります。
③人に触られることに慣れる
日常生活を快適に送る上で、人に触られることに愛犬が慣れる必要があります。
まずは飼い主さんや家族とのスキンシップを通して、人に触られることに慣れさせるようにしましょう。
触れられることに愛犬が慣れると、散歩中やトリミングサロン、動物病院などに通う際に、咬む・吠えるなどの問題行動がなくなるので安心して連れて行けます。
さらに、歯磨きや爪切りなどの日頃のお手入れがしやすくなるのもメリットの一つです。
特にシニアになって介護が必要になると、犬の体を触ることが増えるので、なるべく早く慣れさせるようにしましょう。
また、普段から犬とスキンシップをとることで、犬が人を怖がらずに、触れられることはいいことだと認識させてあげることができます。
しかし、嫌がる時は無理をせずに、常に愛情を持って接することを忘れないようにしてくださいね。
子犬の頃から慣れさせておくこと
体を触られても嫌がらないようにするために、スキンシップは子犬のうちから慣れさせておきましょう。撫でるときには、まず飼い主さんがリラックスした状態で始めることが大切です。飼い主さんの感情は愛犬にも伝播するというので、落ち着いた気分の時に撫でてあげるようにしてください。撫でるときには、愛犬が嫌がる場所は触らないように気をつけましょう。耳の付け根や顔周り、胸、背中などの部位を中心に、毛並みに沿って優しく触ってあげてください。足先、鼻先、尻尾、頭などの部位は触られるのが苦手な犬が多いので、避けて触るようにしましょう。また、真上から触るのも驚かせてしまうのでNGです。
触れることに慣れたら健康チェックをしよう
触れることに慣れさせることで、体の異常があった場合にも見つけやすくなります。
外から見ただけではわかりにくい腫瘍や傷、皮膚疾患などにもいち早く気付けるように、日々の健康チェックを行うようにしましょう。
実際に獣医さんが診察の際に行っている健康チェックの方法をご紹介します。
慣れたら3分程でできるようになるので、毎日のスキンシップをかねて行ってみてください。
【耳】赤みやニオイがないかどうか
犬がかかりやすい病気のひとつに外耳炎があります。耳に赤みが出て、独特なニオイがする場合は、外耳炎を疑いましょう。また、耳の後ろの毛が掻きすぎることによって薄くなっていないかどうか、耳の穴やその周辺が赤くなったり黒ずんでいないかどうかもチェックしてください。
【目】充血や目やにがあるかどうか
目をチェックするときには、上まぶたと下まぶたをそれぞれ下げて見るようにしてください。目の赤みが強い場合は、結膜炎などの目の疾患が疑われます。また、目やにや涙が多い場合もドライアイなどの可能性があるのでよくチェックするようにしてください。
【鼻】表面が湿っているか、鼻水が出ていないかどうか
寝ている時や寝起き以外の時間帯に鼻の表面が乾いている場合は、体調不良のサインです。
また、鼻水が出ていたり、呼吸音に違和感を感じた場合は、鼻づまりなどが起こっている可能性があるのでチェックしましょう。
【歯】歯肉の赤みや口臭があるかどうか
健康な犬の歯は真っ白で、歯茎はきれいなピンク色をしています。チェックする際は、まず優しく声をかけながら唇をそっとめくり上げて粘膜と歯茎の色を見てください。歯肉が白っぽく見えたり、赤く充血している場合には、歯周病などの疾患を疑いましょう。歯を観察する際には、歯の根元からウミのようなものがでていないか、歯ぐきが赤くただれていないかどうかをチェックするようにしてください。
④トイレトレーニングを行う
家に迎えたその日から、トイレトレーニングを開始しましょう。
愛犬にあちこちでおしっこをされると、片付けも大変ですし臭いも気になるので、なるべく早くトイレのしつけをすることが大切です。
トイレトレーニングに必要なものは、サークルかケージ、トイレトレー、ペットシーツの3点です。子犬の場合、1日の排泄回数が10回前後と多く、我慢できる時間も「月齢+1時間程度」と非常に短いので、ケージやサークルの中にもトイレを作ってあげましょう。
その際は、寝る場所とトイレは分けて設置するようにしてください。
トイレトレーニングの進め方
トイレトレーニングの流れは以下の通りです。
①サークルかケージに入れて自由に排泄できないようにする
②寝起き・食後などの排泄のタイミングでトイレへ誘導
(床やペットシーツ以外のニオイを嗅ぎ始めたら排泄のサイン)
③排泄しない場合は①に戻る
④トイレで排泄できたら思いっきり褒める
⑤上記の流れを繰り返す
しっかりトイレができた場合は大げさなくらいに褒めてあげるようにしましょう。また、失敗しても怒るのはNGです。トイレ=悪いことだと愛犬が認識してしまうと、排泄を我慢したり、隠れてトイレをしてしまうようになってしまいます。失敗してしまった時には、作業的に素早く掃除をするようにしましょう。
また、トイレ近くには、布製カーペットよりも厚みの薄い防水マットを置くことで、失敗を防ぎやすくなります。
愛犬のトイレを設置する際には、人があまり通らない場所やリビングの隅など、静かでリラックスできる場所を選ぶのがおすすめです。
⑤「待て」「よし」などの食事の許可を覚えさせる
食事をする際に、飼い主さんの許可が必要なことを覚えさせるのは愛犬の健康のために非常に重要です。人間の食事を欲しがるがままに自由に与えていると、肥満や病気の原因になるだけでなく、自由に食べる習慣がついてしまい、誤飲誤食に繋がってしまいます。
愛犬に食事を与える際に、フードの入った食器を前にして「待て」「よし」と許可を与えて食べさせるようにしましょう。これができるようになることで、飼い主さんの指示に従うこと、落ちている物を勝手に食べないこと、食器の中にあるものが自分の食事だということを理解してくれるようになります。
犬の食事をしつける際のポイント
食事をあげる際は、「飼い主さんが主導権を握る」ことがポイントです。
「待て」の間におねだりをされてもすぐに許可するのではなく、自分自身の許可で与えるようにしましょう。吠えたてるからとご飯を与えてしまうと、「吠えるとご飯がもらえる」と勘違いしてしまいます。そうなると、飼い主さんよりも自分の方が優位に立っていると認識し、飼い主さんを見下してしまうことになりかねません。
食事の時間も決まった時間ではなく、飼い主さんのタイミングで与えるようにしましょう。
いつも決まった時間にご飯を与える習慣をつけてしまうと、その時間になるとご飯をねだるようになるので注意してください。
⑥噛んで良いもの・悪いものを理解させる
子犬のしつけの悩みで多いのが甘噛みです。子犬が甘噛みをすることは、生後6ヶ月になるまでの成長過程では普通のことですが、成犬になるまでしつけをしなければ問題行動に繋がってしまう可能性があります。噛まれた際には「痛い!」と声を出して子犬のうちからやめさせるようにしましょう。
しかし、生まれつき子犬は噛むことに欲求を持っており、それを飼い主さんの私たちが「止める」ことはできないので、噛んでもいいようなおもちゃを与えることがおすすめです。
子犬の頃から噛んで良いものと悪いものを認識させることで、成犬になっての問題行動を防ぐことができます。
噛む行動が起きたときの対処法
手を噛まれた際には、犬のおもちゃを使って一緒に遊ぶのも効果的です。
おすすめは味がついているおもちゃです。ゴムのおもちゃは美味しくないので、子犬は他の物に興味を示し、噛んでしまいます。そこで、デンタルケアを目的としたおやつや、豚の耳や牛のひづめなど、味がついたおやつを与えると良いでしょう。
また、壊れやすいおもちゃや、飲み込んでしまう恐れのあるおもちゃ、窒息などの事故に繋がる危険性があるので与えないようにしてください。
⑦社会化トレーニングを行う
犬が「社会に順応する力を養う」ことを社会化といいます。
特に生後3週間〜14週間(生後3ヶ月半)までに体験したことには順応しやすい傾向があり、この期間に経験したことが犬の性格を左右させるともいわれています。
この期間を「社会化期」といい、人間の触れ合いや世の中のいろいろな音やものなどを体験させることで、社会に対する順応能力が増していきます。
この期間に子犬を家から出さないでいると、成犬になっても初めて見るものや聞き慣れない音に過敏に反応して、引きこもりや逃走する場合もあるので、社会化トレーニングは非常に重要です。
子犬の頃に体験させておくとよいこと
まずは家庭内の日常音に慣れさせることからスタートしましょう。ワクチン接種が終わり、外出の許可が降りたら、外の世界に慣れさせることも重要です。自動車やバイク、人混みなども生後3ヶ月半ぐらいまでに経験させましょう。最初は子犬を抱っこして歩くのがおすすめです。慣れてきたら徐々にお散歩の距離も伸ばしていってください。
また、子犬のうちに、できるだけ他の犬と一緒に遊ばせることも大切です。
遊ばせる犬に心当たりがないなら、「パピークラス」「パピーパーティー」と呼ばれる社会化トレーニングを行っているしつけ教室や動物病院もあるのでチェックしてみてください。
⑧たくさん遊んであげる
愛犬と一緒にたくさん遊んであげることで、愛犬との間に絆が生まれるだけでなく、愛犬のストレス発散にもつながります。遊びによって狩りの本能が満たされることで、物を壊す・吠えるなどの問題行動を防ぐことが期待できます。
また、遊びを通して「待て」「お座り」などのしつけもできるので、愛犬とたくさん触れ合うようにしましょう。
犬の好きなおもちゃ・遊び
犬の好きなおもちゃや遊びについていくつかご紹介します。
【投げるおもちゃ】
体を動かしながら遊ぶのに適しているのが、投げるタイプのおもちゃです。
ボールやフリスビーなどが挙げられます。飼い主さんが投げたボールを追いかけることにより、狩猟本能が満たされるだけでなく、運動不足の解消につながります。
【引っ張るおもちゃ】
引っ張るおもちゃとしては、主にロープ状の物があります。
ロープ状のおもちゃは、引っ張り合いをして飼い主さんと遊ぶだけでなく、愛犬が自分で振り回して1人遊びをすることもできます。
【デンタルタイプのおもちゃ】
デンタルタイプのおもちゃは、噛むことを目的としたおもちゃです。
噛むことの欲求を解消できるだけでなく、歯磨き効果もあるので、歯を磨くのが苦手な愛犬にも最適です。
【音が出るおもちゃ】
おもちゃの中でも犬が特に喜ぶのが、噛んだり触ったりすると音が鳴るおもちゃです。
ボールやぬいぐるみなどに比べて、集中して遊ぶ犬が多いといわれています。
【おやつを入れるタイプのおもちゃ】
おやつを入れるタイプのおもちゃは、知育玩具として有効なおもちゃです。
おやつを食べるためにどうすればいいのかを愛犬が考えることで、脳が活性化され、ストレス解消につながります。お留守番の時にもぴったりなおもちゃです。
おもちゃを使用する際の注意点
愛犬におもちゃを与える際には、スリッパやタオルなどの日用品ではなく、犬専用のおもちゃに限定しましょう。日用品をおもちゃと認識してしまうと、遊んで欲しくない日用品にも手を出してしまうようになります。
また、小さすぎるおもちゃや細かいおもちゃを与えてしまうと、誤って飲み込んでしまう危険もあるので、安全なおもちゃをしっかりと選ぶようにしてください。
おもちゃで遊ばせるポイントとしては、「与えっぱなしにしない」ことと「遊びのルールを教える」ことが挙げられます。
与えっぱなしにしてしまうと、すぐにそのおもちゃに飽きてしまうので、日替わりで別のおもちゃにするなどの工夫が必要です。また、飼い主さんも積極的に遊んであげるようにしてください。
遊ぶ際にはアイコンタクトをして「ボールを持ってくる」などの遊びの中でのルールを作ることで、しつけにも繋がります。
⑨お留守番ができるようにする
犬は基本的に群れを好む動物のため、1人でいるとストレスを感じやすく、特に小型犬は寂しがり屋の傾向があります。練習をせずにいきなり長時間のお留守番をさせると、愛犬はパニックを起こして問題行動を起こすことがあります。ペットシーツやクッションがビリビリに破かれていたり、不安のあまり大きな声で鳴き続けてしまう犬も少なくありません。
このような問題行動を起こさず、愛犬に快適にお留守番をしてもらうためには、生後3ヶ月頃の子犬のときから、少しずつ練習をしていく必要があります。
飼い主さんがお出かけをする前に、愛犬にスムーズにハウスに入ってもらうことが理想です。安心してハウスに入っていられるようにしつけることで、愛犬の問題行動を大きく減少させることにつながります。
ハウストレーニングの進め方
①快適なハウスを用意する
ハウスは子犬が成犬になっても広さに余裕があるサイズを選ぶようにしましょう。
また、ケージやサークル内にトイレを設置する場合は、寝床とトイレを必ず分けるようにしてください。飼い主さんがいなくても安心して休める場所を作ってあげることがベストです。
②ハウスに誘導する
愛犬の大好きなおもちゃやおやつをハウスの中に入れて、子犬を呼び寄せてハウスの中で与えます。これを何度も繰り返し、「ハウスに入る=良いことがある」と子犬に認識させるようにします。ハウスの中に、犬の好きな匂いがついたタオルを置くのもおすすめです。
③ハウスに慣れさせる
②を何度も繰り返し、子犬が自ら進んでハウスに入るようになったら、少しずつハウスの中での滞在時間を増やしていきます。ロープやデンタルケアなどの1人でも遊べるおもちゃなどを入れて、愛犬が夢中になって遊んでいる時に、そっと扉を閉めてみましょう。
その間は、必ずそばにいて、隔離されたイメージを与えないことが重要です。
少なくとも罰則としてケージに閉じ込めるような行為は止めてください。
④飼い主が離れることに慣れさせる
普段からハウスの扉は開けておき、子犬が自ら中に入ってそこで休むようになったら、少しずつ愛犬の視界から消える時間を増やしていきましょう。
初めは視界から消える時間を30秒くらいにし、様子を見ながら時間を伸ばしていきます。
この時、愛犬が不安で鳴いていても、戻る時間まではグッと堪えてください。
⑤ハウスに滞在させる
子犬がハウスに十分慣れたら、扉を閉め、定期的におやつを入れてハウスの中に子犬を長く滞在させるようにしましょう。最初は子犬が出たがる前に扉を開けて出してください。
途中で吠えたとしても、吠え止むのを待ってご褒美を与えることで、吠えても無駄なこと、静かに待っていると良いことがあると認識し、大人しくハウスしてくれるようになります。
⑩健康管理・ワクチン接種をしておく
犬は、生涯の中でさまざまな感染症にかかる可能性があり、中には命に関わる疾患もあります。そういった感染症から愛犬を守る事はもちろん、愛犬から他の犬への感染などを予防するためにも、ワクチン接種は非常に重要です。
子犬を飼い始めたら、なるべく早く動物病院へ連れていき、健康診断を受けましょう。
連れていく際には、他の動物と接触することがないように、キャリーバッグやクレートに入れることをおすすめします。
子犬の混合ワクチンは、1歳未満のうちに3回接種し、成犬でも年1回の接種が必要になります。また、狂犬病ワクチンの接種も必要なので、健康診断の際に、ワクチンの種類や回数を獣医師に相談するようにしましょう。
ワクチン接種で予防できる病気の例
ワクチン接種を受けることで予防できる感染症の例を4つご紹介します。
■犬パルボウイルス感染症
犬パルボウイルス感染症とは、パルボウイルスの感染により引き起こされ、嘔吐や下痢、白血球の減少を特徴とする感染症です。感染力や消毒に対する抵抗性がとても強く、環境中でも長時間生き残ります。パルボウイルスでは、回復は犬の体力や免疫力に依存するしかなく、予防がとても重要になります。
■犬ジステンパーウイルス感染症
犬ジステンパーウイルス感染症とは、犬ジステンパーウイルスによる伝染性疾患で、空気または飛沫によって感染します。感染初期には発熱程度の症状しかみられないこともありますが、感染後2週から数ヶ月で死亡することも多く、死亡率の高い急性の病気です。
■犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型)
犬伝染性肝炎とは、アデノウイルス1型の感染により発症する感染症です。
感染犬との接触、特に尿への接触により感染することが多く、軽度の場合は発熱・嘔吐などの症状が表れますが、重症化すると血便・腹痛などの症状が表れ、最終的には多くの臓器が機能しなくなり、死に至ります。
■犬伝染性咽頭気管炎(犬アデノウイルス2型)
犬伝染性咽頭気管炎とは、犬アデノウイルス2型の感染により、主に咳などの呼吸器症状を引き起こす病気です。発熱・くしゃみ・鼻水・食欲不振の他に、短く乾いた咳が続き、喉が腫れる場合もあります。また、他のウイルスや細菌による混合感染により、肺炎などの呼吸器病が起きると、重症化します。
これらの感染症は、根本的な治療法はなく、ワクチン接種で予防することが重要です。
また、ワクチン接種は「予防行為」となり、病気の治療には該当しないので、ほとんどの場合、ペット保険の対象外となります。
⑪出来たら褒めてあげる
愛犬のしつけにおいて、何より大切なのは「褒める」ことです。
褒めるしつけは「陽性強化」と呼ばれるトレーニング法で、正しい行動を自発的にするように学習させることを指します。
褒める時のポイントは、声のトーンをあげて、毎回決まった言葉で褒めてあげることです。
褒める言葉を決めると、犬は褒められていることを認識しやすくなり、より効果的にしつけができるようになります。また、褒め言葉に愛犬の名前を付け足すのもおすすめです。
飼い主さんに名前を呼ばれることが犬にとって「嬉しいこと」になり、自分の名前に反応しやすくなります。
"もしも"のために「ペット保険」の検討を
子犬の時からしっかりとしつけをすることで、健康で快適な生活を愛犬に送ってもらうことができます。しかし、子犬は免疫が弱いため、突然の体調不良に陥ってしまう可能性があります。場合によっては突然、高額な手術費が必要になることもあるのです。
そのため、愛犬を安心して育てるためには、もしもの時に備えてペット保険に入ることがおすすめです。高額になりがちなペットの診療費に備えることで、いざという時に十分な治療を受けさせることができます。
いぬとねこの保険 保険料例
※ネクストとライトは、50%プラン・月払・インターネット割引・免責額適用特約セットの場合。ミニは70%プランのみ。インターネット割引は継続時には適用されません
まとめ
今回は、犬の基本的なしつけについて詳しく解説しました。愛犬と快適な生活を送るためには、しつけが必要不可欠です。
犬のしつけの方法はたくさんの種類があり、犬の性格によっても適切な方法が異なります。
愛犬の性格を理解し、どの方法が1番良いのかを選んでしつけを行いましょう。
また、子犬は免疫が弱いため、突然の体調不良になってしまう場合が多く見られます。
ペット保険に加入することで、もしもの時に安心して治療ができます。
ペット保険にはさまざまなプランがあり、どれも補償内容が異なるので、愛犬の犬種などによって、必要性に応じたペット保険を選べるようにしましょう。