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ブリュッセル・グリフォンとはどんな犬?性格などの特徴や飼い方のポイント|犬の保険

丸い顔にふさふさした被毛、垂れた耳や短い鼻が可愛らしいと人気を集める犬種、ブリュッセル・グリフォン。日本ではあまり聞き馴染みがなく、歴史・起源についてもはっきりと解明されていない謎多き犬種です。

では、ブリュッセル・グリフォンとは一体どのような犬種なのでしょうか。本記事では、性格などの特徴や飼い方のポイント、気をつけたい病気やケガを解説します。

ブリュッセル・グリフォン

ブリュッセル・グリフォンの基本情報

英語表記 Brussels Griffon
原産国 ベルギー
サイズ 超小型犬
グループ ベルギー
体重 3〜5kg


ベルギー原産のブリュッセル・グリフォンは、体重3〜5kgの超小型犬です。古くから愛玩目的の犬として親しまれてきました。

ブリュッセルグリフォンの歴史・起源

ブリュッセル・グリフォンの起源は、未だはっきりと解明されていませんが、「グリフォン」という名前が付くベルギー土着の犬や、ドイツ原産のアーフェンピンシャーが基礎となったのではないかと考えられています。

ブリュッセル・グリフォンは、18世紀ごろからネズミ駆除のために一般家庭で飼われていた犬です。しかし、その小さく愛らしい姿から、徐々に上流階級の家庭でも飼われるようになりました。

ブリュッセル・グリフォンが、ベルギー・ケンネル・クラブ(血統を記録し犬種認定をおこなうベルギーを拠点とする機関)に正式に登録されたのは、1883年のことです。その後、1880年代中期にイギリスやアメリカへ輸送され、世界各国に広まりました。

19世紀ごろには、現地のブリーダーにより、当時人気だったパグやヨークシャテリア、キャバリアなどの短頭種との交配をおこない、ブリティッシュ・グリフォンの鼻を低くする試みがありました。その結果、短毛の個体や毛色の黒い個体が誕生し、現在もすべてを同じ犬種として扱う国や、分けて扱う国が存在します。

ブリュッセルグリフォンの特徴は?


体長と体高がほぼ同じ長さのスクエア体型で、体の割に大きくて丸い頭部が特徴的です。また、「ストップ」と呼ばれる、両目間にある鼻骨と頭蓋骨の境目がはっきりしており、短頭種との交配による短いマズルも特徴的です。

ブリュッセルグリフォンの毛色・毛質

ブリュッセル・グリフォンは、針金を意味する「グリフォン」が名前に含まれている通り、硬くて粗い剛毛が特徴的です。下毛のないシングルコートで覆われており、毛色はレッドまたは赤みがかった茶色が主流です。

ブリュッセルグリフォンの性格について

ブリュッセル・グリフォンは、飼い主に対して愛情深く、感受性豊かな性格です。家族の行動や指示を注意深く見聞きしており、理解力が高いのが特徴です。基本的に人懐っこく攻撃性が低いため、他の犬や子供とも仲良く生活しやすいとされています。

ブリュッセルグリフォンの飼い方・日常のお世話のポイント


ここでは、ブリュッセル・グリフォンの飼い方と日常のお世話のポイントを5つの観点から解説します。

ブリュッセルグリフォンの飼育環境

ブリュッセル・グリフォンは、寒さが厳しいベルギー出身の犬種ですが、シングルコートで下毛がないので、寒さに強いわけではありません。飼育は室内でおこない、寒い季節には服を着せるなど、保温対策をしっかりおこないましょう。

ブリュッセルグリフォンの散歩・運動量

ブリュッセルグリフォンは活発で明るい犬ですが、小型犬であり、多くの運動量を必要としません。1回20分、1日1~2回程度の散歩が理想です。肉体的な刺激よりも、精神的な刺激を求める犬種なので、広いスペースで一緒に遊んであげることが大切です。

ブリュッセルグリフォンのブラッシング・お手入れ方法

被毛は比較的長いですが、下毛のないシングルコートの犬種なので、下毛のあるダブルコートの犬種より抜け毛は少ない傾向にあります。しかし、毛が細く絡まりやすいため、週に2〜3回程度のブラッシングやコーミングが理想的です。

ブリュッセルグリフォンのしつけ

ブリュッセル・グリフォンは、明るく陽気な一方で、いたずら好きで頑固な一面も持ち合わせます。そのため、しつけはやや難しいとされており、優しく根気強い教育が大切です。

また、基本的に落ち着いていて友好的な性格なため、ほかの犬と遊ぶことを好みます。社会性を十分に身につけさせるために、子犬から若犬の頃は特に、ドッグランなどを定期的に利用すると良いでしょう。

ブリュッセルグリフォンの気を付けたい病気・ケガはある?


ブリュッセル・グリフォンの平均寿命は、10〜15歳と小型犬としては平均的です。その寿命を全うしてもらうために、気をつけておきたい病気・ケガがあります。

  • 軟口蓋過長症や気道狭窄による呼吸器疾患
  • 膝蓋骨脱臼
  • 出産時の呼吸不全

軟口蓋過長症や気道狭窄は、短頭種に好発傾向がある疾患です。短頭種は、軟口蓋と呼ばれる上顎の奥にある柔らかい部分が垂れていることが多く、それが気道を塞ぎ、呼吸に支障が出る恐れがあります。

膝蓋骨脱臼は、小型犬全般に多いケガとされており、成長期に骨や靭帯、筋肉の形成に異常が生じることで発症します。歩き方や動作に異変を感じた際は、速やかに動物病院で診察を受けましょう。

また、体の割に大きな頭を持つブリュッセル・グリフォンのような犬種は、難産であることで知られています。頭が大きいため出産に時間がかかり、出生直後に呼吸不全で亡くなったり、出産途中で死産になる恐れがあるため、帝王切開を選択する家庭も少なくありません。

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まとめ


いかがでしたか。今回は、ブリュッセル・グリフォンの性格などの特徴や、飼い方のポイントなどを解説しました。いたずら好きで頑固な一面を持ち、しつけがしにくいといわれていますが、小さく愛らしい姿が愛玩犬として人気を集めています。その一方で、ブリュッセル・グリフォンだからこそ気をつけたい病気やケガも少なくありません。

お迎えする際はもちろん、すでに飼われている方もぜひ本記事を参考に、愛犬との大切な時間を過ごしてください。

犬種分類表

小型犬

中型犬

      ア行
  • アメリカン・コッカー・スパニエル
  • アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
  • アメリカン・フォックスハウンド
  • イングリッシュ・コッカー・スパニエル
  • イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
  • ウィペット
  • ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
  • ウェルシュ・コーギー
  • ウェルシュ・コーギー・カーディガン
  • ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
  • ウェルシュ・スプリンガー・スパニエル
  • ウェルシュ・テリア
  • エアデール・テリア
  • オーストラリアン・キャトル・ドッグ
  • オーストラリアン・ケルピー
  • オーストラリアン・シェパード
      カ行
  • 甲斐犬
  • キースホンド/ジャーマン・ウルフスピッツ
  • 紀州犬
  • ケリー・ブルー・テリア
  • コーイケルホンディエ
  • コリア・ジンドー・ドッグ
    1. サ行
  • サモエド
  • サルーキ
  • シェットランド・シープドッグ
  • 四国犬
  • 柴犬(小柴・豆柴を含む)
  • シャー・ペイ
  • ジャーマン・ポインター
  • スコティッシュ・テリア
  • スタッフォードシャー・ブル・テリア
  • スタンダード・シュナウザー
  • スタンダード・ダックスフンド
  • スタンダード・プードル
    1. タ行
  • チベタン・テリア
  • チャウ・チャウ
      ナ行
  • 日本スピッツ
    1. ハ行
  • バセット・ハウンド
  • バセンジー
  • ビアデッド・コリー
  • ビーグル
  • プーミー
  • プーリー
  • プチ・バセット・グリフォン・バンデーン
  • ブリタニー・スパニエル
  • ブル・テリア
  • フレンチ・ブルドッグ
  • ベドリントン・テリア
  • ボーダー・コリー
  • ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ
  • ボストン・テリア
  • 北海道犬
  • ポリッシュ・ローランド・シープドッグ
    1. マ行
  • ミニ・オーストラリアン・ブルドッグ
  • ミニチュア・ブル・テリア

大型犬

      ア行
  • アイリッシュ・ウルフハウンド
  • アイリッシュ・セター
  • 秋田犬
  • アフガン・ハウンド
  • アメリカン・ピット・ブルテリア
  • アラスカン・マラミュート
  • イングリッシュ・セター
  • イングリッシュ・ポインター
  • オールド・イングリッシュ・シープドッグ
    1. カ行
  • カーリーコーテッド・レトリーバー
  • グレート・デーン
  • グレート・ピレニーズ
  • グレーハウンド
  • コーカサス・シープドッグ
  • ゴードン・セター
  • ゴールデン・レトリーバー
  • ラフ・コリー
      ハ行
  • バーニーズ・マウンテン・ドッグ
  • ハリア
  • ブービエ・デ・フランダース
  • フラットコーテッド・レトリーバー
  • ブルドッグ
  • ブルマスティフ
  • ベルジアン・シェパード・ドッグ
  • ボクサー
  • ボルゾイ
  • ホワイト・シェパード・ドッグ
    1. マ行
  • マスティフ
    1. ラ行
  • ラージ・ミュンスターレンダー
  • ラブラドール・レトリーバー
  • レオンベルガー
  • ローデシアン・リッジバック
  • ロットワイラー
    1. ワ行
  • ワイマラナー

ミックス犬

  • 両親の犬種が分かっている場合(上記表内に対象の犬種がある場合)、いずれか大きい型に分類します。
  • 両親の犬種が不明の場合・両親のいずれかが不明の場合は、下記表のとおり分類します。

種類

生後8ヶ月未満

生後8ヶ月以上

体重

6kg未満

6〜20kg未満

20kg以上

10kg未満

10〜20kg未満

20kg以上

分類

小型犬

中型犬

大型犬

小型犬

中型犬

大型犬

犬の知識コラム