ソマリの保険 | ブルー・フォーンの特徴や性格、飼い方のポイントを解説

ソマリのルーツ・起源は？

ソマリは1950年頃にイギリスで誕生した猫種で、祖先は「アビシニアン」という品種になります。アビシニアンは短毛種ですが、1930年代に、長毛の個体が生まれました。
この長毛種を固定化しようと、交配が進められた結果、ソマリが誕生します。
「ソマリ」という名は、アビシニアンの名前の由来となったエチオピア（旧アビシニア）の隣国「ソマリア」から取られました。なお、近年の研究によって、ソマリが長毛になったのは異種交配が原因ではなく、突然変異であったことがわかっています。

ソマリの性格は？

ソマリの性格には、以下の要素が挙げられます。

• 人懐っこく甘えん坊
• 活発で好奇心旺盛
• コミュニケーションが大好き
• 神経質な一面もある

一つひとつの性格の要素についてご紹介します。

人懐っこく甘えん坊

ソマリは「まるで犬のようだ」といわれるほど人懐っこく甘えん坊な性格をしています。
猫同士で過ごすよりも飼い主と一緒に過ごすことを好む傾向があり、常に飼い主のあとをついていくような個体も少なくありません。抱っこされたり撫でられるなどのスキンシップが大好きです。積極的にスキンシップを行うようにしてあげましょう。

活発で好奇心旺盛

ソマリはアビシニアン同様、活発な性格をしています。そのため運動量も多いので、一緒に遊んであげる時間を十分に設けてあげるようにしましょう。運動不足になるといたずらに走ることもあるので注意が必要です。頭もよく好奇心も旺盛なことから、人間のすることにも興味津々です。なかには肩に乗ってきたりする個体もいますよ。

コミュニケーションが大好き

ソマリは人と触れ合うことが大好きで、人とのコミュニケーションを取りたがる猫種です。
鳴き声は「鈴を転がしたような」と形容されるかわいらしい声をしており、その声でよくおしゃべりすると言われています。ソマリの意思疎通のしやすさや愛情表現の度合いは犬以上、と言われることもあり、ソマリの大きな魅力です。鳴き声は小さいので近所迷惑になる心配はありません。

神経質な一面もある

ソマリは社交的ではある一方で、神経質で繊細な一面も持ち合わせています。他のペットや猫に飼い主が構っていると、ヤキモチを焼いてしまうこともあります。また、環境の変化にも敏感で、大きな物音やうるさいところだとストレスを抱えてしまいます。ソマリがリラックスできるような静かなスペースを用意してあげるようにしましょう。

ソマリの特徴は？

ソマリはスリムな「フォーリン」の体型をしています。筋肉質で細く引き締まった体とつま先立ちしたような歩き方から「バレエキャット」と呼ばれています。成猫の体長は40cm前後、体重は3kg前後で、一般的な猫と比べると少々小柄です。美しい長毛に加え、首元のえり毛が長いこともソマリの特徴の一つです。長い尻尾はまるでキツネのようにふさふさで、被毛の種類はルディー、レッド、ブルー、フォーンと大きく分けて4つに分かれています。丸みのある三角形の顔に房飾りのある大きな耳が特徴で、大きなアーモンド型の目尻には「クレオパトラライン」と呼ばれる褐色のアイラインが入っています。

ソマリの人気の毛色

ソマリの毛色は大きく4つの種類に分かれていますが、特に人気の2つの毛色についてご紹介します。

①ブルー

ブルーの毛色のベースカラーは温かみのあるベージュで、青みがかった灰色（スレートブルー）のティッキングが入ります。尻尾と背中はスレートブルーで、毛の先端部分が最も濃い色となっています。暖かみのあるベージュカラーと濃いグレーのコントラストが神秘的で、根強いファンも多く存在します。ソマリの4色の中では唯一の寒色系の色味です。

②フォーン

フォーンは、ソマリの毛色の中で一番新しく認可された毛色です。ローズベージュ（ピンク味を帯びたベージュ）のアンダーコートを持ち、ココアブラウン（赤味を帯びた明るい茶色）のティッキングが入っています。また、ブルーと同様に毛の先端部分が最も濃い色になります。尻尾の先はココアブラウンです。お腹側と脚の内側は、ベースカラーと調和する鮮やかな色味になっています。暖かみのあるふんわりとした優しい雰囲気を持っているフォーンは非常に人気のある毛色です。

ティッキング：1本の毛に濃い色と薄い色が交互に入っていること

ソマリの飼い方とポイント

活発で甘えん坊のソマリを飼う際に気をつけるべきことや、ポイントについてご紹介します。

コミュニケーションや運動について

甘えん坊で寂しがりやのソマリは、他の猫と一緒に過ごすよりも飼い主さんと過ごすことを好みます。お手入れやスキンシップなどのコミュニケーションをたくさんとり、たっぷりの愛情を注いであげましょう。また、ソマリは活発で運動量も多いので、よく動ける環境を用意して、運動不足にならないようにしてあげてください。

飼育環境について

ソマリはアクティブで好奇心旺盛なことに加え、猫の中では珍しく、水をあまり怖がりません。そのため遊びの一環として水の中に飛び込んでしまうこともあるため、留守番の際はもちろん、普段から水回りの安全に注意しておきましょう。また、神経質な一面もあるため、ソマリが落ち着いて過ごせるスペースを用意しておきましょう。

お手入れについて

ソマリは長毛種で毛量が豊富ですが、他の長毛種に比べると絡んだり毛玉になったりしにくい毛質をしています。美しい被毛を保つためにも、2日に1回はブラッシングをするようにしましょう。ブラッシングをする際は、まずピンブラシで毛のもつれをほぐしてから、コームを使って全身を丁寧にとかしてあげます。ソマリは水を怖がらない個体が多いので、シャンプーも定期的に行うのも良いでしょう。

ソマリを飼育する際の注意点

アクティブで元気いっぱいのソマリを飼育する際の注意点は以下の3つです。

• 誤食につながるものは片付ける
• お風呂の浴槽に蓋をする
• 多頭飼いは性格に応じて判断する

各注意点について詳しくご紹介します。

誤食につながるものは片付ける

ソマリは活動的かつ上下運動が得意なので、家中の至る場所を動きまわります。留守番にする際には、誤食につながるような細かいものやゴミを片付けることはもちろん、入ってほしくない場所にはいけないように対策することが重要です。また、猫の健康や誤食防止のためにも、屋内飼育をおすすめします。ソマリがリラックスできるスペースを室内に用意してあげましょう。

お風呂の浴槽に蓋をする

前述したとおり、ソマリは猫にしては珍しく、水を怖がる個体が少ない猫種です。そのため、家を探検する際に、トイレやお風呂にも入ってしまう可能性もあります。浴槽に落下してしまうと、溺れてしまう危険があるので、お風呂の浴槽には必ず蓋をするようにしてください。また、留守番にする際には、お風呂の残り湯は溜め置かないようにすると安心です。

多頭飼いは性格に応じて判断する

多頭飼いを検討する際には、お迎えしたソマリの性格に応じて判断するようにしましょう。明るく社交的なソマリですが、神経質な一面も持ち合わせています。甘えん坊がゆえに、飼い主が他の猫に構っているとヤキモチを焼く個体も少なくありません。しかし、他の動物と仲良くできる個体も存在します。ソマリにストレスを与えないためにも、個体の性格を見極めた上で、他のペットを迎え入れることをおすすめします。

ソマリがおすすめの人とは？

ソマリの飼育に向いている人は、自宅にいる時間が多く、毎日遊んであげる事ができる人です。活発で甘えん坊のソマリは人と関わることを好む猫種です。長時間抱っこされるよりも、キャッチボールや鬼ごっこなど、アクティブな遊びをしてあげると喜びます。子猫の頃からしっかりとコミュニケーションを取り、遊びやしつけをしっかりと行える人が向いています。また、ソマリは神経質な一面を持ち合わせていることから、小さな子供が苦手な個体もいるので一人暮らしの方におすすめです。ソマリの鳴き声は小さいので、鳴き声のトラブルは少ないと思いますが、走りまわることが好きな個体も多いので、足音の騒音対策としてマットを敷くことを推奨します。

ソマリをお迎えする方法

ソマリをお迎えする方法を3つご紹介します。それぞれのお迎え方法によってメリットも異なるのでご自身に合ったお迎え方法を選ぶようにしましょう。

ブリーダーからソマリを紹介してもらう

ソマリと出会う方法の1つが、ブリーダーから紹介してもらうことです。インターネットで検索して見つけることができます。この方法は、ブリーダーが子猫の性格や特徴、クセなどを把握していることから、理想の子猫を見つけられる可能性が高くなるというメリットがあります。育ってきた環境など、ブリーダーにソマリについて質問できるのも心強いポイントです。ブリーダーによって費用が異なるため、事前におおよその費用を聞いておくようにしましょう。

ペットショップでソマリを探す

ペットショップでもソマリをお迎えすることができます。ペットショップにはトイレやフード、ゲージなど、育てるうえで必要な用品をすべて揃えることができるというメリットがあります。ソマリは日本でも人気の猫種なので、ペットショップで出会える可能性は高いですが、念のために事前に確認しておくと安心です。

ソマリの里親になる

里親制度を利用して、ソマリをお迎えすることも方法の1つです。飼い主を探している保護猫を譲り受けるため、費用を抑えられるというメリットがあります。また殺処分される可能性のある猫を救うこともできます。しかし、ソマリのような純血種の保護猫がいる可能性は低いといえるでしょう。

ソマリの平均寿命

ソマリの平均寿命は10〜15歳といわれています。猫全体の平均寿命は約14〜15歳といわれているので、平均的な寿命といえます。大切なソマリと少しでも長く過ごせるように、運動量の確保やストレスを与えない環境作りを行ったり、食事に気を遣ってあげたりするようにしましょう。

ソマリのかかりやすい病気

ピルビン酸キナーゼ欠乏症

ピルビン酸キナーゼ欠乏症は、ピルビン酸キナーゼという酵素が不足し、赤血球の形や寿命に異常をきたす先天的な病気です。血管内で赤血球が壊れていくので、慢性的な貧血になってしまいます。症状は、口や耳、歯茎の粘膜などが白くなる（貧血）・疲れやすくなる・呼吸が速くなるなどです。この病気は遺伝性の疾患であるため、予防法はありませんが、事前に遺伝子検査によって発症の可能性を確認することはできます。

重症筋無力症

重力筋無力症とは、神経から筋肉への伝達がうまくいかなくなっており、筋力が低下していく病気です。猫で重症筋無力症はまれですが、3歳以上のアビシニアンやソマリで発生しやすいという報告があります。遺伝性疾患なので予防法はありませんが、早期発見することですぐに治療に取り組む事ができます。うまく歩けないなどおかしい様子がみられたら、すぐに病院へ連れていきましょう。

進行性網膜萎縮

進行性網膜萎縮とは、網膜が変性・萎縮してしまい正常な機能を果たさなくなる疾患で、最終的には失明してしまいます。暗い場所を怖がったり、音に対して敏感になるなどの症状が見られたら、すぐに病院へ連れていきましょう。命に関わる病気ではありませんが、早期発見が重要です。この疾患には、後天的要因と先天的要因があり、アビシニアンに先天的要因があるようです。ソマリはアビシニアンの派生猫種なので、その体質を受け継いでいると考えられます。

ソマリと長く過ごすなら、ペット保険に入るのが安心

前述した疾患以外にも、気をつけるべき病気はあります。病気によっては、高額な手術が必要になったり、長期にわたって治療が必要になったりする場合もあるのです。ソマリを安心して育てるためには、もしもの時に備えて、ペット保険に入ることがおすすめです。高額になりがちなペットの診療費に備えることで、いざという時に十分な治療を受けさせることができます。

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まとめ

犬のように人懐っこく、アクティブで甘えん坊な性格と美しい被毛が魅力的なソマリ。しかし、猫種特有のかかりやすい病気があるので注意が必要です。ペット保険に加入することで、もしもの時に安心して治療ができます。ペット保険にはさまざまなプランがあり、どれも補償内容が異なります。ソマリがかかりやすい病気を理解し、ニーズに応じたペット保険を選べるようにしましょう。