茶トラ猫の保険 | 性格や特徴、飼い方を解説！

茶トラ猫って？

茶トラ猫とは、薄いオレンジ色に濃いオレンジ色や茶色のしま模様がトラ柄のように入っている猫を指します。全身茶色を基調とし、黒色のしま模様があるキジトラ猫が原初といわれており、キジトラ猫にオレンジ色をつくる遺伝子が加わったものが茶トラ猫とされています。オスの個体が多く、穏やかで優しい性格が特徴的なので、飼いやすいと人気の猫です。

見た目について

茶トラ猫は、首からしっぽの付け根にかけて、「スピンライン」と呼ばれる太いラインがあり、それを中心に、左右対称に細いしま模様が入っています。顔は、目の脇から「クレオパトラ・ライン」と呼ばれる一筋のラインが伸び、額にはM字の模様がみられます。中には、しま模様が途切れて斑点状になりヒョウ柄のように見える子や、茶色以外の色が混ざり三毛猫のように見える子など、個体によって見た目はさまざまです。

毛色について

頭からしっぽまでしっかりと模様が入っており、お腹は少し薄いのが特徴的です。色の配分によって3種類に分けられるので、それぞれご紹介します。

マルドラ

オレンジ色をベースとし、そこに濃いオレンジ色のしま模様が入った一般的な茶トラ猫をマルドラと呼びます。アゴに白い毛が生えることが多くあり、鼻や肉球は薄いピンク色をしています。

茶白

茶白は、マルドラに白色が入った茶トラ猫を指します。顔の下半分が白いハチワレ（額のあたりから鼻筋を境に八の字のようにわかれている）模様や、お腹、足先が白い個体が多いです。

白茶

白茶は、茶白より白い部分が多い茶トラ猫を指します。

瞳の色について

代表的な猫の瞳の色は大きく6〜7種類に分かれ、持っているメラニン色素の量で色味が決まります。茶トラ猫の場合は、子猫の頃はキトンブルーという特有の青色をしていますが、成長するにつれて色味が変化し、ヘーゼルやカッパ―、ゴールドの瞳になる個体が多いとされています。

他の柄の猫より大きい？

茶トラ猫は、染色体が原因でオスが生まれやすく、その確率は約8割とされています。オスはメスよりも骨格ががっちりしており、たくさんのエネルギーを必要とします。特に大食漢のオス猫は巨大化しやすいため、茶トラ猫は体が大きいというイメージがついたといわれています。中には体の小さなオスもいるので、成猫の大きさは個体差や飼育環境に影響されることが多いようです。

茶トラ猫の歴史やルーツ

全身茶色を基調とし、黒色のしま模様があるキジトラ猫が全猫の原初といわれており、キジトラ猫にオレンジ色をつくる遺伝子が加わり、突然変異したのが茶トラ猫とされています。日本の歴史上においては、江戸時代以前の絵画には茶トラ猫は描かれておらず、日本に茶トラ猫が広まったのは江戸時代以降ではないかといわれています。

茶トラ猫はオスが多い？

茶トラ猫が生まれてくるためには、両親のどちらかに優性遺伝子のOが必要です。その場合、オスになる確率が非常に高く、一方、メスが生まれるためには、両親のどちらともO遺伝子である必要があります。そのため、茶トラ猫全体においての性別の割合は、メスよりオスの方が圧倒的に多く、オスが8割、メスが2割とされています。

茶トラ猫の性格

甘えん坊で人懐っこい

茶トラ猫は人懐っこく、甘えん坊な子が多いといわれています。猫は、成猫になると、抱き上げられることが苦手になる子が多いですが、茶トラ猫は自分から抱っこをせがんだり、膝に乗ってきたりと、子猫のように甘える仕草がかわいいと人気です。初対面の人に対しても自分から寄っていくことがあり、また他の猫への警戒心もあまりなく、多頭飼いにおすすめの猫といえます。

臆病で穏やかな性格

茶トラ猫は、争いごとを好まない穏やかな性格の子が多いとされています。そのため、猫同士のケンカや、掃除機やドライヤーなど生活の中で聞こえる少しの物音でも、びっくりして逃げたり隠れたりすることがあります。

温厚でフレンドリー

茶トラ猫は、温厚でフレンドリーな子が多いのも特徴です。飼い主さんはもちろん、多頭飼いしている場合は、他の猫と仲良く生活できる子が多いとされています。近所迷惑になることも少なく、猫と落ち着いた生活をしたい方や、小さなお子様がいる家庭でも安心して飼える猫です。

オスとメスの性格の違い

オスの茶トラ猫はメスより活発で友好的といわれています。天真爛漫で遊ぶことが大好きなオスの茶トラ猫は、いろいろなことに興味を持ち、高齢になっても好奇心旺盛な子が多いです。

一方、メス猫はマイペースな子が多いです。オス猫と同じく甘えん坊ですが、オス猫ほど依存的ではありません。飼い主さんが家にいなくても一人の時間を楽しめる子が多いです。

茶トラ猫の飼い方

茶トラ猫は甘えん坊で、人と過ごすことが大好きな猫です。そのため、なるべく留守番の時間は短くして猫と一緒に過ごす時間を確保してあげてください。また、茶トラ猫は活発な子が多いので、室内でも十分に運動できるよう、キャットタワーを設置したり、おもちゃを用意するなど、室内環境を整えてあげましょう。甘えん坊でおねだり上手ですが、そのたびにおやつを与えすぎてしまうと肥満の原因になるので、食事や体重管理はしっかり行うようにしましょう。

茶トラ猫を迎えるには

里親の募集サイトに応募する

茶トラ猫を迎えるには、ペットショップやブリーダーの他にも、保護猫を里親として引き取る方法があります。ネットが浸透している現代社会では、里親の募集サイトが多くあり、子猫から成猫までたくさんの情報を集めることができます。特に子猫は、早い段階で里親が決まりやすいため、こまめにサイトをチェックするのが良いでしょう。

譲渡会に参加する

保健所や動物愛護団体などでは、保護された動物を里親希望の家庭へ譲り渡す「譲渡会」という取り組みを定期的におこなっています。ＳＮＳやサイトなどで参加予定の猫を事前に確認できることもあり、気になる子を見つけた場合は、譲渡会を待たずに保護主に直接連絡して引き取ることもできます。

愛猫のもしもに備えて、ペット保険に入るのもおすすめ

茶トラ猫には、特有の遺伝性疾患は特になく、基本的に健康な個体が多いとされていますが、全く病気にならないわけではありません。ペットを飼う人の中であまり知られていないのが、ペットの保険事情です。ペットには人間のような健康保険制度がないので、病院に連れて行くと診療費は自由診療とみなされ、全額自己負担となります。しかし、ペット保険に加入しておけば、毎月の支払いで万が一のケガや病気のときに補償が受けられ、飼い主の負担が軽減されます。近年では、飼育環境や医療技術の向上によりペットの長寿・高齢化が進んでおり、歳をとるにつれ病気やケガのリスクが上昇してしまうため、万が一のときに備え、ペット保険の加入がおすすめです。

いぬとねこの保険　保険料例

まとめ

今回は、茶トラ猫の特徴や性格、飼い方のコツ、家族としてお迎えする方法などを解説しました。成猫になっても、子猫のように無邪気で甘えん坊な仕草を見せてくれる愛らしい茶トラ猫を長く大切に育てるために、万が一に備えペット保険に加入することで、安心して治療を受けることができます。ペット保険にはさまざまなプランがあり、補償内容が異なるので、愛猫のかかりやすい病気やケガなどを理解し、ニーズに合ったペット保険を選びましょう。